壊れたパソコンが起動した!
私は毎週金曜日に、葛飾区の産業振興会館「テクノプラザかつしか」の2Fにあるパソコンステーションでパソコン活用相談を担当しています。そこで起きた“嘘のような本当の話”をご紹介します。午後7時半、パソコン活用相談終了30分前にノートパソコンが壊れてしまいましたと1台のパソコンが持ち込まれました。そのパソコンは電源を入れるとカサカサと音がして、真黒画面に[Ctrl]+[Alt]+[Delete]で再起動を促すメッセージが表示されています。何度かその通り実行しても同じだというのです。そこで、テクノプラザかつしかの指定管理者で工学博士でもある機械いじり大好きのK氏に診てもらうことにしました。K氏いわく「パソコンのハードディスクは円盤型の薄い媒体が回転し微かに浮いて磁気の情報を読みとるという繊細な動きをするもので、カサカサ音が鳴るのは間になにか引っかかっていのだろう。」 私たちにも分かるように丁寧に説明してくれます。K氏は、パソコンを斜めにしたり逆さにしたりしてキーを押しています。私は、冗談かと思いながら傍で見ていました。ところが斜めに傾けて再起動したら、カサカサ音が鳴らなくなりさっきより進んだのです。「すごい!」と思いました。しかし途中で止まりそれ以上先には進みません。次には、逆さにして再起動しています。ハードディスクは水平に回転しているので何かひっかかっているのなら逆さにするのが一番良いという論理です。すると今度は、Windowsの起動画面まで表示されるようになりました。さらに次には、机に普通に置いて再起動しました。一度逆さにして起動したので引っかりが調整され、普通に起動するだろうというわけです。驚くことに、その通り普通に起動しました。もちろんカサカサという音もなく。パソコンの調子が悪いと原因など考えずすぐに再起動してしまう私から見たら、「しっかりした理論に基づいた行動は素晴らしい!」と感動しました。因みに起動しなくなった縦置きのパソコン本体を横置きにしたところ起動したという実証経験もあるそうです。テクノプラザかつしかの「パソコンステーション」では、毎週金曜日の12:00~20:00に、葛飾区在住・在勤の方のパソコン活用の様々な相談に応じています。ワード、エクセル等ソフトの使い方、写真の取り込み方、CD-ROMへのデータコピー、履歴書・職務経歴書作成、ホームページ作成のアドバイス、今回のようなパソコンの不調など・・・。毎週たくさんの方に利用していただいています。葛飾区の方で、パソコンで困ったこと実現したいことがありましたら、ぜひご活用ください。●「テクノプラザかつしか」のホームページ●「テクノプラザかつしか」の指定管理者でパソコンステーション担当のK氏のホームページ※ テクノプラザかつしかは、改装のため平成22年4月から約半年間休館となります。 パソコン活用相談は3月末までとなり、11月よりリニューアルオープンします。