シンサイミライ学校 いのちを守る特別授業
3月11日(日)NHKテレビで「シンサイミライ学校 いのちを守る特別授業」という番組を観ました。「釜石の奇跡」を生んだ群馬大学の片田敏孝教授が、和歌山県田辺市の中学校で防災授業を行うというものでした。片田教授は8年前から釜石市の防災教育に携わり、小中学生に防災教育を行ってきました。東日本大震災ではその教えを守り、釜石市の小中学生たちは自ら進んで高台に逃げ、大津波から逃げ切ったのです。幼稚園児やお年寄りの手を引き地域の人たちの命をも救ったのです。片田教授は、防災教育の目標は「自分の命は自分で守る力を育むこと」と言います。<避難の3原則> 1.想定にとらわれるな 2.最善を尽くせ 3.率先避難者たれ相手は自然なのだから、何が起こるかわからない。だから想定にとらわれず、その時できる最善を尽くせというのです。人は誰も自分から逃げようとしない。自分が率先して逃げれば、それを見て周りの人たちも逃げる。自分が真っ先に逃げればみんなの命を救うことができるというのです。釜石小学校の子供たちは、「“釜石の奇跡”と言われるけれど、僕たちは日頃から避難訓練をしているので、それを実行しただけ。 “奇跡”ではなく“実績”なんだ!」 と言いきったことがとても印象的でした。授業では、釜石の予想されたハザードマップに対し実際に被害者が居た場所を重ね合わせ、予想外の場所で多くの命が失われたことを示し、実際に逃げきった子供たちの行動と言葉から、自ずとどんな行動をしなければならないかを気付かせてくれるものでした。とても分かりやすく説得力ある授業に感銘を受けました。このような防災教育が日本中に広まり、何年も何十年も何百年も・・・教え継がれることを心から願っています。そして、改めて1年前の震災で犠牲になった方々のご冥福をお祈りいたします。●シンサイミライ学校のホームページ