川崎浮世絵ギャラリー「光と影の絵師 小林清親展」
先日、川崎の近くに行く機会があったので、川崎駅前の浮世絵ギャラリーに寄り「小林清親展」を観てきました。以前から川瀬巴水作品に似た小林清親の作品を見てみたいと思っていました。小林清親は明治時代に活躍した版画家で、西洋画の光線や印影の表現を取り入れた「光線画」と呼ばれる風景画を多く残しています。川瀬巴水より少し前の絵師で、近代版画の基礎を築いた方なのです。日本橋、新橋、両国、湯島、向島、亀戸、浅草、お茶の水、九段・・・と、東京界隈の風景画が多く、光や影の表現が素晴らしい作品ばかりでした。特に雪景色の「両国雪中」が好きです。「向島桜」「亀井戸藤」などの花景色や、夜景を描いた作品も素敵でした。この展覧会は、11月17日(日)まで、川崎浮世絵ギャラリーで開催されています。川崎駅前のビルにあるので、興味のある方はぜひお立ち寄りください。●川崎浮世絵ギャラリー https://ukiyo-e.gallery/