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カテゴリ:絵画・音楽鑑賞
先週の水曜日(5/30)、上野の東京国立博物館に日本美術の至宝「ボストン美術館展」を観に行ってきました。
以前NHK番組「日曜美術館」で、仏像・仏画に絵巻、中世水墨画から近世絵画まで海外に渡った至宝の数々が一堂に里帰りする展覧会であること、その作品の様々な解説・エピソードを知り、興味を持ちました。 ボストンに行っても今回展示してあるものを一堂に観ることはできない、とても貴重な展覧会であることを知り、是非観てみたいと思いました。 6月10日までの会期も残り少ないため、行ってみると平日にもかかわらず長蛇の列! 待ち時間60分・・・、気長に並ぶことにしました。 すると以外にもちょうど建物と建物の間からスカイツリーが見えたのです。 並ばず入館しては気づかなかったかもしれないと思うと、ちょっと得した気分です。 やっと入館し、音声ガイドを借りて2時間じっくり観て回りました。 本当に素晴らしかったです。 印象に残ったのは、「吉備(きび)大臣入唐絵巻」と「平治物語絵巻」の二大絵巻です。 遣唐使・吉備真備(きびまきび)が入唐した際のエピソードをユーモラスに描いた「吉備大臣入唐絵巻」は、絵と文章が交互に描かれ全長20メートルにも及ぶ長いものです。 まさに、現代の漫画の原点だと感じました。 平治の乱を描いた「平治物語絵巻・三条殿夜討の巻」では、御所三条殿の夜討ちの場面で兵士の一人ひとり、馬の一頭一頭が繊細でリアルに描かれていることに驚き、御所炎上の炎がダイナミックで目を奪われるほどの迫力を感じました。 そのほかにも、狩野派ののどかで静かな水墨画の数々、長谷川等伯の「龍虎図屏風」、尾形光琳の「松島図屏風」・・・・、鬼才・曽我蕭白の「雲龍図」は本当に独特でダイナミックな筆づかい、修復後初出展とのことでした。 どれももとても大きな作品で圧倒されてしまいます。 改めて日本美術の素晴らしさを実感しました。 東京での開催は6月10日で終了ですが、これから名古屋、九州、大阪と開催されるので、たくさんの方に観てほしいと思います。 ● ボストン美術館展のホームページ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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