昨日、横浜美術館にオランジュリー美術館コレクション「ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」を観にいきました。
「みなとみらい駅」で降りるとすぐの場所に大きな石造りの美術館がありました。
館内に入ると写真撮影スポットとして、代表的な4作品のパネルが置いてあります。
ルノワールの「ピアノを弾く少女たち」、アンリ・ルソーの「婚礼」
モディリアーニの「新しき水先案内人ポール・ギヨームの肖像」、マリー・ローランサンの作品
ルノワールをはじめ、モネ、セザンヌ、ドラン、ピカソ、モディリアーニ、マティスなど そうそうたる画家たちの作品が展示されています。
私は今回、ドランの作品「アルルカンとピエロ」を知ることができました。
ここで興味深かったのは、若き画商ポール・ギヨームの存在です。
ポール・ギヨームは、アフリカ彫刻の販売をはじめ、前衛芸術家たちの作品を扱い画廊を開き、モディリアーニなどあまり評価されていなかった画家たちを支援していました。
そして、自身のコレクションも築き、自宅を美術館とする「邸宅美術館」構想を抱いていました。
その夢を実現することなく42歳の若さで亡くなりましたが、それらのコレクションは妻ドメニカが引き継ぎ、最終的には国家に売却し、オランジュリー美術館に常設展示されるようになったのです。
今回の美術展は、ポール・ギヨームが収集した絵画のコレクションなのです。
特に興味深かったのは、ポール・ギヨームの邸宅を再現したミニチュアが展示されていたことです。ここだけ、撮影OKだったので紹介します。
<ポール・ギヨームの邸宅:食堂>
正面にも側面にも部屋中に、廊下にもたくさんの絵が飾られています。
<ポール・ギヨームの邸宅:書斎>
正面に飾られたドランのピエロの絵が印象的です。
彼の夢見た「邸宅美術館」を垣間見たような気がして感動しました。
とても精巧に作られていて、いつまででも観ていたい展示でした。
1月13日まで横浜美術館で開催されているので、興味のある方はぜひ訪れてください。
●オランジュリー美術館コレクション「ルノワールとパリにこうした12人の画家たち」
公式サイト https://artexhibition.jp/orangerie2019/