8月10日、NHKテレビで放送された番組「アファンの森よ永遠に~C.W.ニコルからのメッセ―ジ」を観て大変感動しました。
「アファンの森」を始めて知ったのは、2016年のことでした。
私がホームページ作成を担当させていただいている軽井沢のグリーンエバー動物病院、院長の園尾さんは自然保護活動にも力を入れています。
そして、C.W.ニコルさんが30年かけて再生させた「アファンの森」に以前から興味を持ち、近くに行った際見学させていただき会員になった話を聞いていました。
そして今年の4月、ニコルさんの訃報を知り、あの森はどうなるんだろう・・・と思いました。
そして先日、「アファンの森よ永遠に」をテレビで観て、日本の森を再生しようと長野県黒姫に移住し、ニコルさんの様々な活動を知り、大変感動しました。
黒姫を流れる鳥居川の氾濫により長野県がコンクリートで固める護岸工事を計画した時、ニコルさんはそれに猛反発。コンクリートではなく、岩や石を使う自然工法を提案し、その結果、川には魚たちも戻ってきました。
ここまで真剣に日本の自然を守ろうとした人がいたでしょうか。
また、東日本大震災後から東松島市と関わるようになり、宮の森小学校の子供たちとも交流していました。そして宮の森小学校の新校舎建設にも関わり、東松島市は鉄筋コンクリートの頑丈な校舎を計画していましたが、ニコルさんは「木造校舎」を主張しました。
その時の言葉が心に残りました。
「鉄筋コンクリート校舎造りに反対はしないが、参加もしない」
ただの反対ではなく、重い覚悟を感じました。
そして、木造校舎に隣接した里山はニコルさんたちが整備し、子供たちの学びの場としました。
木のぬくもりのある小学校、里山で生き生きと遊ぶ子供たちの笑顔。
まさに「森の学校」なのです。
ニコルさんは、日本の森林再生に生涯をかけようと日本国籍を取得し、自分が亡くなった後も森の再生が続くよう「アファンの森財団」を設立しました。
そして、ニコルさんのこんな言葉が心に残りました。
「原生林の中の大きな樹が倒れると、森には光が入り、倒れた木は朽ちるけれど、そこから新たな植物が生まれる。僕は(大きくはないけれど)その樹になりたい!」と静かに語っていました。
ニコルさんンが亡くなっても、アファンの森は安心なんだ、多くの人の心の中にニコルさんの気持ちが生きていることを知りました。
そして、森には環境を守るだけでなく、人の心を癒し、再生する力があることを実感しました。
●「C.W.ニコル アファンの森財団」 https://afan.or.jp/
●「アファンの森よ永遠に」番組紹介 https://afan.or.jp/news/3885/