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カテゴリ:絵画・音楽鑑賞
先週、すみだ北斎美術館へ「北斎かける百人一首」展を観に行きました。 北斎最後の大判錦絵シリーズ「百人一首乳母かゑとき」が紹介されています。 百人一首は、江戸時代には一般教養として広く浸透し、「歌人の姿と歌」が描かれた札を使った「かるた」として庶民にも親しまれていました。 そこで北斎は、百人一首の歌を絵にして内容を説明する目的で「百人一首乳母かゑとき」シリーズを制作しました。「乳母が絵解きをする」の意からのネーミングです。 結局このシリーズは、絵の難解さや、多くの色を使い費用がかさむなどの理由から27図のみの出版となりました。版下絵60図以上を含めても100図の出版には及びませんでした。 百人一首の和歌を北斎なりに解釈して一場面を描くとは、ユーモアとチャレンジ精神に富んだ北斎らしさを感じます。 すみだ北斎美術館では、「隅田川両岸景色図巻」(複製画)、北斎漫画や錦絵など様々な北斎作品を説明付きで鑑賞することができます。また、北斎のアトリエを再現し、作品を制作する北斎の蝋人形にもお目にかかることができます。 そして、綴プロジェクトとして高精細複製画が休憩スペースに展示されています。 今回は、北斎の肉筆画「新年風俗図(初夢・朝化粧)」です。 すみだ北斎美術館は、見どころの多い美術館です。 興味のある方は、ぜひ訪れてください。 ●すみだ北斎美術館 https://hokusai-museum.jp/
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Last updated
2023.02.13 10:42:49
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