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カテゴリ:絵画・音楽鑑賞
先週の土曜日、すみだ北斎美術館に「北斎 大いなる山岳」展を観に行きました。 その日は、14:00から学芸員の方のスライドトークがあるので、それに合わせて行きました。 北斎は、「富嶽三十六景」の赤富士で知られる「凱風快晴」をはじめ、さまざまな富士山を描いています。今年は富士山が世界文化遺産に登録され10周年にあたるので、今回の企画になったそうです。 また、「富嶽三十六景」以外にも、「諸国名橋奇覧」「富嶽百景」「北斎漫画」シリーズで、山と人との様々な場面を描いています。 中でも面白いと思ったのは、富嶽三十六景「諸人登山」です。 富士山の絵というと富士山を遠目で眺め山の美しい姿を描きますが、この絵は、まさに富士山に登っている人々を描いています。 富士山は古くから信仰の対象となり、富士講の人々が白装束で登りました。 五合目より上になると風を遮るものが無いため、富士山の岩を掘って洞窟のような室を作りました。この絵には、その岩室で休憩するたくさんの人達が描かれています。 そのほかにも、富士講で列をなして歩いている絵と下るときは砂地をスキーのように降りる大砂走りの絵(富嶽百景)、山で伐採した木材を川に流して運ぶ様子(北斎漫画)、山の絶壁に生えたキノコを採る岩茸取(北斎漫画)など、山での人々の営みを見ることができとても面白かったです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.07.21 14:07:14
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