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カテゴリ:絵画・音楽鑑賞
先日、皇居三の丸尚蔵館に開館記念展「皇室のみやび」を観に行きました。 昨年11月より4期に分けて、皇室に受け継がれてきた名品を展示するという企画で、5月21日から第4期の展示が始まりました。 私は、狩野永徳の「唐獅子図屏風」を見たくて、研究員の方による一品(逸品)トークに合わせ、チケットを購入しました。 展示室が2室あり、最初の展示室には鎌倉時代の絵巻 国宝「春日権現験記絵」、伊藤若冲の国宝「動植綵絵」が4作品、酒井抱一の「花鳥十二ヶ月図」が3作品、次の部屋には、狩野永徳の国宝「唐獅子図屏風」、横山大観の「朝陽霊峰」など、名品が揃っていました。 その他にも書や蒔絵を施した硯箱や花瓶、鳥の置物などの調度品、様々な品がありました。 印象に残った作品を紹介します。 ●国宝「動植綵絵」伊藤若冲 伊藤若冲の代表作「動植綵絵」全30幅中の4幅が、展示されていました。 本当に精密で美ししい描写です。 これらの作品は、明治22年に相国寺より献上され、2021年に国宝指定されました。 左「諸魚図」 右「蓮池遊漁図」 ●国宝「唐獅子図屏風」狩野永徳 とても大きな作品で驚きました。 右隻は、桃山時代に狩野永徳が描き、広く知られていますが、左隻は初めて見ました。 左隻は、100年後の江戸時代に狩野永徳のひ孫・狩野常信が右隻に合わせて描いたそうです。 明治21年に毛利家より献上され、2021年に国宝指定されました。 右隻 狩野永徳作 右隻 狩野常信作 ●横山大観「朝陽霊峰」 横山大観の得意とする富士山が雲の中から神々しい金色で描かれ、右隻にはごつごつと連なる山々が墨で描かれています。 金と墨のコントラストが印象的で、見ているととても落ち着く絵です。 この作品は、昭和2年に明治宮殿に飾るためご下命を受け制作されました。 その他にも刺繍による屏風は、間近で見ると光り輝くようで本当に美しかったです。 皇居の内で国宝など素晴らしい作品の数々を鑑賞することができました。 興味のある方は、6月23日まで開催されているので、ぜひご鑑賞ください。
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Last updated
2024.06.03 12:07:43
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