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カテゴリ:絵画・音楽鑑賞
先日、すみだ北斎美術館に「北斎グレートウェーブ・インパクト―神奈川沖浪裏の誕生と軌跡―」を観に行きました。 今回の展覧会は、7月3日に発行された新紙幣千円札の裏面に北斎の「神奈川沖浪裏」の図柄が採用されたことを記念し開催され、この波がどのような背景で誕生したか、またその図柄がさまざまに与えた影響の広がりを紹介しています。日銀から寄贈された「AA000006AA」番の千円札も展示されていました。 北斎は、70代でこの波を描きましたが、確かにその前に北斎漫画や自身の作品にもさまざまな波を描いています。その集大成でできた作品であることがよく分かります。 「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」のインパクトのある大波は、海外では「Great Wave」と呼ばれ愛されています。 また、この作品が他の絵師、浮世絵師の歌川国芳、月岡芳年、風景画の歌川広重、近代・現代アートにまで影響を与えていることがよく分かります。 4階展示室では、このグレートウェーブを利用した商業製品が展示されていました。 ユーロコイン、各種切手、レゴブロック、ルービックキューブ、グラス、コースター、お菓子のパッケージなど、グレートウェーブの影響がよく分かります。 そして、当日開催されてた、新紙幣採用記念!トークイベント「グレートウェーブ誕生の軌跡」に参加し、とても興味深い話を聴くことができました。 「神奈川沖浪裏」は近景と遠景のみで、中景をカットした大胆な構図がインパクトを生んでいるという話。なるほど!と思いました。 風景画で北斎と並び称される歌川広重の絵は、近景・中景・遠景、中景があることで大胆になり切れなかったと、広重研究をされている登壇者の方のユーモアにも心和みました。 今回、改めて北斎の偉大さを再確認し、このグレートウェーブがより好きになりました。 興味のある方は、8月25日まで開催されているので是非ご鑑賞ください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.08.08 09:45:29
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