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カテゴリ:絵画・音楽鑑賞
先日、根津美術館に「夏と秋の美学 鈴木其一と伊年印の優品とともに」を観に行きました。 根津美術館は、実業家・初代根津嘉一郎氏が蒐集した日本・東洋の古美術品を保存・展示するため、昭和16年 根津家の私邸だった南青山に開館しました。 私は今回の展示で、鈴木其一の「夏秋渓流図屏風」を楽しみにしていました。 鈴木其一は、江戸琳派を代表する絵師・酒井抱一の弟子で、江戸琳派の画風を踏襲しつつ、斬新で独創的な作品を描いています。 この絵は、美術書などで見ると写真が小さいせいか、緑色のインパクトが強くて渓流というイメージがなかったので、ぜひ実際に見てみたいと思っていました。 「夏秋渓流図屏風」は、渓流が流れる檜の林を6曲1双の屏風で表現しています。 右隻には白い山百合が咲く夏、左隻には桜の葉が紅葉した秋が描かれています。 間近で見ると鮮やかな群青色の水に細い金で渦巻のような波が描かれ、まさに流れている様子が表現されています。細部を見ていくと独特な表現に驚かされます。 色鮮やかでインパクトのあるこの作品は、いつまでも見ていたい絵でした。 また、尾形光琳の「夏草図屏風」も展示されていました。 2曲1双の屏風を通し、多くの夏の草花が対角線を描いて配置されています。 まさに、デザイン的で尾形光琳らしさを感じます。 鈴木其一の「夏秋渓流図屏風」をホームページでも紹介しているので、ご覧になってください。
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Last updated
2024.09.26 11:25:41
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