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テーマ:ギターが活躍する音楽(137)
カテゴリ:LPについて
1981年オリジナル日本盤。
長年(26年!)捜し求めて、やっとのことネットオークションで購入したLP。 LPの中では、5本の中に入る僕の宝物の一つです。 数年前、CDで再発されたのですが発売枚数も少なく、すぐに廃盤になっていて現在中古市場では7~9千円くらいで取引されているみたいです。 僕はLP派なので、LPオンリーで捜索。思った以上の安値で手に入れることができました。 CDは再々発まで待ちます(笑)。 MAXUSは僕の大好きなギタリストMichael Landauが在籍したバンドで、本アルバムが彼の実質的なデビュー盤となります。 中心人物はKey&VoのJay Gruska。楽曲はほぼ彼の作品です。 これが、かなりカッコ良い曲を書く人で、美しいメロと斬新なアレンジ、そしてそれらが嫌味にならないように包みこむ都会センスが特徴だと思います。 ...悲しいかな、このデビュー盤で即解散。 幻のスーパーグループとなりました。 Michael Landauはその後、Steve Lukatherの後を襲って、売れっ子のスタジオミュージシャンとなり、大活躍します。 発売当時、このLPが欲しくて欲しくて堪らなかったのですが、お小遣いが足りなくて断念しました...。その分だけ思い入れが激しい...(笑)。 A-1 THE HIGHER YOU RISE。若々しいLandauのギターメロから始まります。 転調を多用しながらもツボを抑えた美しい歌メロが良い。 一曲目から、ComposerとしてJay Gruskaという人が只者ではないことが分かります。 中間のGソロがまた良い!。この芯が通った美しいサウンド(今の時代としては空間処理がウェット過ぎですが...)は恐らくGibson系ではないでしょうか? 当時の年齢でこんなギターを弾いていたとは、やはりLandau、恐ろしい人です。 A-2 NOBODY'S BUSINESS。 最初は、ありきたりなAORかと思いましたが、サビの聴いたことがないような意表を突く歌メロとアレンジでノックアウトされました。 こういう手があったのか...。 最初は当たり前に始めて、後でショックを与える...、にくいなぁ。 A-3 WHAT YOU GIVE。 この曲も、タイプは違いますが、A-2と同じコンセプトを感じます。 ただ、こちらのサビはハードかつ実験的。最初のバラードか?と思わせるところから一転急降下、HRに持っていきます。 ハードに攻めるにはやはりギター。 Landauのギターが大活躍です。後半のノビノビとしたロングトーンが気持ち良い! A-4 KEEP A LIGHT ON。 こちらは、正当派AOR。美しいコード進行と歌メロが印象的。 実は、この曲、次の曲なんて色濃く出ているし、アルバム全体に言えることですが、相当参考にしてた人いない?日本のバンドで(笑)。 聴いていないとは言わせない(爆笑)。 A-5 YOUR IMAGINATION。 Landauのカッティングがカッコ良い、少し黒っぽさを感じさせるナンバー。 当時からなんでもござれふだったんですね。 B-1 THEY DANCEDもLandauのギターが活躍するロックナンバー。 聴き所はなんといってもギターソロ!これが、素晴らしくカッコ良い! よく歌うメロディアスなフレーズから、少しお洒落な音使いのフレージングに持っていき、タッピングフレーズ(当時は若手はみなやっていましたからねぇ)。アーミングで少し休止を入れて、エンディングはフルピッキングの急降下スケールライクなライン。 お見事! としか言いようがないよ、全く(笑)。どうして、当時注目されなかったのか不思議でしょうがない。 B-2 PART OF YOUも美しいAORナンバー。こういう曲では、やっぱりEPよりも生Pですよね! 中間ブリッジにおけるLandauのアームで表情をつけた官能的な音色に感動。 B-3 DON'T TRY TO STOP ME NOW。 クリーントーンのGリフが印象的。イントロからAメロへのアクロバティックな持っていき方にドキっ。 中間のソロがカッコ良いですが、少しLukather入っているかな? 同様のセンスを感じます。 ラストは、B-4 WHERE WERE YOU。 ハードフュージョンかと思わせるくらい色々やってくれますね、最後は(笑)。 惜しむらくは、ラストがシンセソロ...。 じゃなくってGソロにして欲しかったな。 飽きがこない、良いアルバムです。 再発運動に同調していただける人いませんか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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