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2007.08.19
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カテゴリ:LPについて
1986年オリジナル日本盤。

MIDIギターの怪物SynthAxeを導入したLee Ritenourの意欲作。

当時は、それ以前にAllan HoldsworthがSynthAxeを大胆導入したアルバムAtavachronがありましたので、「まねかよ?」とちょっと斜めで捉えてしまいました(笑、僕はHoldsworthが大好きなので...)。

でもLP時代にはテープを介さず、一発で原盤をカッティングをするというダイレクトカッティングっていう録音を何回も行うほど、恐ろしくウマイ人です。
(テープを介さないため究極のレコ法でした。ただ失敗するとお釈迦...。)
ちょっと考えられない....。僕はゴメンです(笑)。

A-1 SOARING
いかにも(僕の中での)フュージョンって感じの曲。
今聴くと(爽やかで)新しいかも....。
当時はスクエアカシオペアを聴きすぎて、食傷ぎみになってたんですけどね(笑)。
後半のギターソロにおけるチョーキングのピッチが気になるなぁ....、今聴くと。

A-2 EARTH RUN
テーマ曲、なだけに随所にSynthAxeが使われているんだろうと思う。
テーマメロなんか...。
でも、特に耳につくものが無いのが残念。

A-3 IF I'M DREAMIN'はVocal曲で、E.W.&F.Maurice WhiteがバッキングVoで参加しています(目立っていないです)。
アーミングを多用したソロを中間とエンディングで披露していますが、中間の方はやっぱりピッチが気になる...。
エンディングの方は良いフレージングですね。でも、なんかグっとこないなぁ...。
うまいんですけど。

A-4 Watercolorsではクリーンで、オクターブ奏法を多用する最近の彼のスタイルの片鱗が見えます。これはスンゴクかっこいい!
リズミックなフレージングがGood!
そうですよ、Ritenourさん!あなたはこっちの方が絶対良いって。

B-2 Butterflyでもかっこいいクリーンソロが聴けます。

でもそろそろつらくなってきた。
久々に聴いたのですが、今の僕の趣味からすると「ジャジー感ブルージー感が少ない聴き心地良い系」フュージョンをアルバム一枚聴くのはしんどいです...。

まとめ(笑)。

(1)SynthAxeの必要性が見えないので、導入は失敗だと思う。

(2)やっぱり、何やらせてもウマイんですけど、器用貧乏感は否めない。

(3)歪んだ音の場合はサスティンがあるだけ、音色と一音一音にニュアンス付け(いわゆる細かいテク)が無いと感動させられないということを再確認した。またチョーキングのピッチコントロールの大切さ...。その点Carltonとは似て非なる立ち位置だったと思う。

(4)現在の彼の方向性は成功だと思う。このまま進んでいたとしたら彼はシーンから消えていたかも。

久々に辛い文言になっちゃった。
ウマい人にこういうこと言うの、気が引けるんだけど....(苦笑)。





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Last updated  2007.08.19 11:16:16
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