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カテゴリ:みず
調布駅には熊脇よりも30分早く着いた。
多分、ドライビング危機を察知してかナイーブよろしくお腹が痛くなったので、西友さんのトイレを拝借‥ トイレ出る頃、熊脇の調布駅到着電話がなる。 これで「駅には僕の方が余裕の遅着」を演出出来たという訳だ。 あまり早くから居て鼻息荒んでいられるのも、熊脇の不安を煽ろうもの。 賢明な配慮だな。 そして一路、レンタカー屋さんへ。 あ、きっとアレだ。 真っ青な日産さんのコンパクトな車。 アレを、操れるのか‥ 不安ながらも、完全に身分不相応な紙っぺらに成り果ている免許証と、血税の証‥保険証を提示。 店員さんのしっつこいまでの万が一の説明‥ これまで、他人がレンタするのに接してきたが、こんな時間かけられた事は無い‥。 感づかれてる。 カウンター横では、事故シーンを繰り返すビデオ。 れっきとした免許証を持っているのに、なんだこの無免許運転する様な罪悪感は‥。 そして事務処理が済み、案の定、真っ青カーに案内された。 冷静でいられそうで何よりな車体だ。 万が一があり、顔真っ青にならんことを祈り乗り込む‥ 運転席側を開け、座る‥ 不思議な感覚だ。 そんな僕の動揺など知らず熊脇は颯爽と助手席に乗り込む。 「どちらから出られますか?」 店員さんが駐車場から車道へ誘ってくれる、と。 「右ですね」 熊脇が伝える。 「はい右ですね」 と店員さん。 「そうですね」 と僕は左を指差す‥。 「そこから?!大丈夫っ?!」 熊脇も心配する。 店員さん苦笑。 そして、馴れぬオートマ‥ アクセル、ブレーキ間違えないように‥ そっと、進む‥ クルマがカックカックするぅ‥ 頼む‥ 18歳の自分よ‥再び‥! ワイパー出しかけたけど何とか無事、車道に乗れた。 早速、電車待ちの踏切につかまったり‥ 後続車に道譲ろうと変なマンションの路肩に寄せ停止したら 「前進めや!」 とその後続車が偶然そのマンション住人だったらしく、怒鳴られたり‥ ヒヤヒヤを通り越し、素‥無‥ 中央線越えない様に‥ 巻き込み事故しないように‥ 助手席の熊脇をいつの間にか車外に置き去らない様に‥ 荷を積み、目的地へ向かう。 そこそこ順調に進む。 昔、多摩川の近くに住んでいた僕。 そこに架かっている橋の上をスウィーっと車で走るなんて夢にも思わなかった。 橋の上を走る‥ 何だか皆、ドライブでベイブリッジ(古いか‥)を目指す理由が解った。 高く、開けた空間を走るのは、とても気持ち良ーーい! 熊脇が仕事の電話に引っ張られ、完全に行き過ぎてしまい、随分道を戻ったりしたが‥ その後無事、目的地到着、搬入終了。 さぁ帰り‥ どうだろう‥ だいぶ余裕が出てきたのが解ります。 やはり、1月半‥もしかしたら入試より必死に勉強して戴いた運転免許は、僕の中に無くなってはなかった。 レンタカー屋さんの駐車場から出てしばらくドアの上部の取っ手(?)をギュッと握りしめていた熊脇の手も、帰り道には離されていた。 安全に運ぶ‥ 安心して貰う‥ なんて嬉しい事なんだろう。 こんな風に家族も乗せたいなぁ‥ と思った。 再び多摩川の橋をスウィーっと走りながら、 『13年振りでも、乗れるもんだなぁ‥』 と、言うと 「‥え‥そんなに乗って無かったの‥?え、たまに帰った時とかは?」 『全然。母さん任せさ。あれ‥知らんかった?』 「知ってたら、頼まなかったね‥」 と‥ フフフフ‥ 最後、無事に車を戻し、記念にパシャリ! もう、愛車です。 きっと二度と乗らないのかな‥ と思ってたけれど、フイに乗れる機会をくれた熊脇、有り難う! とても愉しかったー! 安全運転最高です。 これからまた乗る機会に恵まれても、気を緩めず安全運転します。 母さん、心配しないでネ。 ちゃんと思い出したよ。 「運転が出来ない」 心のシコリが無くなった。 進めば必ず景色が変わる。 オーライ! -みずのしま- お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年06月17日 08時46分06秒
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