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帰り道、自転車をキコキコ漕いでいたら、
道の真ん中に並んで立って、道路の端を眺めている二人の少年がいた。 どちらも体操着らしき服を着ている、小学生だ。 なんとなく兄弟に見えるのは、背の高さが階段みたいだからか。 一体何をしているんだろうな、と思ったのは一瞬の事で、すぐに氷解。 少年たちは、小石を道路わきに投げて、排水溝に入れる遊びをしていたのだ。 L字型のコンクリート製で、底辺が長く、楕円を思い切り引っ張ったみたいな穴が開いている排水溝に、様々な形の石を投げ入れるゲーム。 あ、いいな。 いい遊びだな。 それが排水溝的にはどれだけイケナイ遊びなのかは分からないけれど、 凄く懐かしい気持ちになった。 そのとき丁度18時で、どこかの学校のチャイムなのか、 「夕焼け小焼けの赤とんぼ」がうっすらと寂しく聞こえていたせいもあるかも知れない。 あんな遊び、自分も絶対やったなー。 「最近の子供は」とかよく言うし、実際に、僕らの時代にはDSもPSPも、 ましてや3DSも無かったわけで、 彼らはずっとそういう携帯ゲームで遊んでるのかな、なんて思っていたところもあったけど、 なんだ、こうして「小石」を放り投げて遊んでいるじゃないか。 僕らだって小石を投げたし、僕らよりもずっと上の人だって、小石を投げたろう。 どの時代の子供も、いわゆる「最先端」の遊びに興じつつも、 こうしていつまでも変わらない遊びを行っているものだ。 そうして見てみると、グローブを一つ持ってチャイムを鳴らしている少年もいるし、 近所でキャッチボールしている女の子二人組みもいる。 ははあ。見えて無かっただけか。 いつだって「今時の子供」。 そりゃあ、そうだ。今は今時なんだから。 自分だってそうだったし、戦時中だって、戦後だってそうだ。 そりゃそれぞれ時代が違うんだから、ちょっとは違うだろうけど、 結局のところ、今時の子供はいつだって、周りを心配させる、今時の子供なんだろう。 今時の子供は小石を投げる。 変わらないものもあるのだね。 野間 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年06月24日 19時09分27秒
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