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「痛い」は、効いている気がする。
先日、あまりにも汗がダラダラと出てくるので、 出先のコンビニでボディペーパーを買った。 ウェットティッシュのような形状をしているやつで体を拭けば、 スーッとするというアレだ。 人の目も憚らず、街中で体を拭いてみる。 ああ、スーッとする……どころか、風が当たるとヒリヒリと痛い! でも、 「痛いくらい効いているんだ。効きすぎているんだ」と思えてきて、 「むしろこれが良い」とまで感じた。 ツボを押すのだって、痛い方がより「押せている」気がするし、 体に痒みを覚えたら、ちょっと痛いくらい掻いた方がむしろ気持ち良い。 不思議なもんで、痛みもまた快楽の一つなのである。 よくSMなる趣向を持つ人の話を耳にするが、 なるほど、彼らの意見は外れているわけではなく、むしろ人間の機能としては正鵠を得ているわけである。 「この痛みは効く痛み」 「これ以上は効かない痛み」 この辺りのギリギリなラインを求める道こそ、SMの道なのだろう。 そう考えると、女王様の強靭かつ微細な力加減は、 あるいはろくろを回す窯元や鉄を打つ刀鍛冶などに通ずる繊細さがあり、 人間という生物を知ろうと日々研鑽を積んでいる医学薬学生物学に似た、 求道的な意味合いすらあるのかもしれない。 ……気が付けば何故だかSM談義になってしまっていたが、 私はその道を進む気はないし、入り口だけを見て引き返す事にしよう。 要するに、誰もが通行手形を持っているという事を、 言いたかったのかなあ。 ……そうじゃないような。 ああ、暑い。あちい。あちぇ。 もうこれは、「あつい」から一歩進んだ「いつい」の状態だ。 いついいつい。 いちいいちい。 いてえいてえ。 痛いくらいが丁度良い。 野間 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年07月11日 07時05分57秒
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