やまのみず　お笑い　コント

友人大ちゃんトモカちゃん夫妻の出産に立ち会った。


立会いといっても、もちろん分娩室にてではなく、病院の待合所にて。

長かった‥。


予定日を１週間過ぎ、居心地のよかったトモカちゃんのお腹から念願の初子が、やっとの想いで、生まれた。


分娩室からようやく出て、報告に来た大ちゃんと固く握手をした。


泣いていた。


激しい陣痛が訪れ、病院の陣痛室で３０時間‥

漸く産める状態になって４時間‥


大ちゃんはずっとトモカちゃんの側にいた。


ずっと腰をさすり
泣き叫ぶトモカちゃんを励まし
何もしてあげられない男の無力さに堪え
生まれる瞬間まで、その全てを見守ってきた。


体力も極限‥
「早く楽にしてあげたい」
と待合所にいる僕に悲痛なメール。

「病気の苦しみではないにしても、辛いね‥」

という事しかいってあげられない。


何も出来ない夫以上に何も出来ない友人‥。

ただ、眠らずに待つしか出来なかった。


そして、産まれた。

心からホッとした。


永遠にも思えた時間だった‥。


子が産まれた喜びは勿論だけど、
「何より、嫁が無事でよかった‥」
と言った大ちゃんの気持ち

と

極限の中泣きながら言ったトモカちゃんの
「ダイスケに早く子供を見て貰いたい」
という言葉が、
未だに、そしてこれからも僕の胸を熱くする。


おめでとう。
強い絆を側で見守り続けられた僕もまた幸せ者です。

今後も家族ぐるみで、よろしくね！！



-みずのしま-