アナログ。
アナログ放送が終わりました。7/24日の12時を回ると、アナログ放送停波を伝える青画面。そうしてその後、砂嵐。被災地である東北地方ではまだ活動中との事ですが、基本的には、58年間続いたアナログ放送の歴史が終わりました。ウチのテレビのリモコン上部に「アナログ」「デジタル」というボタンがありますが、アナログボタンはもはや無用の長物になったわけです。今後大人になっていく子供たちは「アナログ放送ってなに?」と首を捻るでしょうし、アナログボタンの付いたテレビのリモコンを、古臭いものとして見るのかもしれません。時代の一つの終焉です。家の屋根で、魚の骨みたいにたなびいていた八木・宇田アンテナも、もう去年のうちにVHF用の生産を終了していたそうで。今後は矢印みたいなUHFアンテナのみが家々の屋上に並ぶのでしょうか。一つのテクノロジーが終わりを迎えると、それに付随する様々な機械、機構も共に消えていきます。そうした消失に僕らはあんまり気がつかずに、どんどん新しいものを受け入れていくんでしょう。「そういやあったね、そんなのも」を合言葉に。アナログ放送、お疲れ様でした。野間