初心表裏明
大学入試のセンター試験が行われている。懐かしいなぁ‥僕も13年前は、よく受けたものだ‥1回だけだろが。札幌の大学を受け、推薦だったにも関わらず、落ち‥センター試験を受け、一般でまたその大学を受けたが、落ちた。高校3年にあがり少し経ったくらいから、ちらほら周りの人達が、休み時間も参考書と向き合うようになっていた。夏休みが過ぎた頃にはクラスの大半はカリカリしていた。その頃の僕は‥高3の10月まで演劇部を堪能し、11月、NHKのど自慢出場にワクワクし、友人らとお笑いLIVEを開いて愉しくやっていた。そんな中受けた、センター試験‥受験ナメんな‥という話だ。受験料・札幌までの旅費を払ってくれた両親には申し訳なかった。が、自分の存在が通用する場所を探していたのだと思う。人と上手く付き合いたかった。なので大学に入り、人間関係科学を学ぼうと思っていた僕。と同時に、芝居や漫才や歌に入れ込み反響に浸っていた僕。多感なこの時、直に生きている喜びを感じさせてくれていたのは後者で、それに僕は身を預けようと思った。行く末、どうなりたいという目標などなく、今目の前にいる人が僕の所作で笑っている。それだけで良かったのだ。これが僕の初心。以来、ずーーーっと、それしかない。思春期のまま、上手くいかなきゃ傷付きもすれば、都会の忙しさにまさに(初)心を亡くし、何の為に自分は‥と思ったりもする。何の為に‥あなたの為になんて事は有り得ない。絶対にない。例えあなたの為に行動をしあなたの利になっても、そうしたかった僕の思いを満たせたそれは、結局僕の為。全てが僕の為ならば、あなたの利にもなり得る行動がしたい。18歳の初心の裏には、そんな思いも支えにあった。今あるこの初心に、きちんと支えがあるのだろうか。僕は僕で試される‥狭き門を、鈍き尻を叩きまくっていかねばならない。-みずのしま-