「々」の『ちょっと雑学。』
皆様、太陽を書いてみて下さい。何色に書きました?私は自信を持って赤く塗りました。太陽って、赤ですよね。この話は、先日とある知人から聞いたのですが、日本人の子供は「太陽を赤く染める」。外国の子供はそうではない、と。諸外国に比べ、「太陽=赤」と捉える比率は日本の子供が群を抜いているそうです。有名な語学者がアメリカのクロスワードを解こうとして、「太陽の色」というヒントから「red」と書き込んだが、どうしても3マス余ってしまう。それは、答えが「yellow」だから。アメリカでは一般的に「太陽の色=黄色」とされているそうです。諸外国の子供たちに太陽を書かせてみると、大体の子供が「黄色」、そして「オレンジ」に塗る。「赤」で塗る子は殆どいないようです。なるほど。太陽をみてみると確かに「黄色」「オレンジ」。沈みそうな夕日も「オレンジ」。雲がかかって赤く見えることもありますが、太陽自体が赤に見えることは稀ですね。では、なぜ日本の子供は太陽を「赤」くするのでしょうか。私なりの答えとしては、やはり国旗に強く影響を受けているからなのでは、と思いました。「日の丸」の「赤」。しかし、なぜ日本の国旗は赤色の丸なのでしょうか・・・。昔から日本では「太陽=赤」と信じられてきたからなのでしょうけれど。昔の日本では「あか」=「明るい」という意味でつかっていたそうな。その「あか」が色の「赤」に転用されていった。万葉集では「あかき」という語に「赤き」と「明き」の二通りの漢字を当ててるものもある。明るい「あか」と赤い「あか」がしばしば混同される時代が長く続いたそうだ。「明るい太陽」=「赤い太陽」こんな具合に捉えられていったのかもしれません。戦国時代などでは、武将たちは好んで旗に「赤い丸」をつかったそうです。その時点ですでに「太陽=赤い丸」として捉えられていたのでしょう。なぜ、武将が「赤い丸」を旗印に使ったかは定かではないそうです。そして江戸時代になって、赤丸、朱色の丸は幕府のしるしとしていろいろなところに使われ、将軍の御座船にたくさんの日の丸ののぼりを立てたそうな。一八五四年、日本近海に外国船が出没するようになってから、日本の船印に日の丸が採用された。明治三年に日本商船を外国船と識別する印として、あらためて国旗と決められ、その後間もなく海軍専用として「赤い丸に放射線状の筋」のついた「軍艦旗」ができた。その結果として、日本の国旗は「赤い丸」になったそうだ。「太陽=赤」は、日本語の「あか」の語源が元になっているのかもしれませんね。