そばぼうろ。
たまらん。亀山裕昭。ということはもう十分伝わったと思います。ここで僕がダメ押しの日記を書くとそろそろ絵の素晴らしさが白々しくなりそうなので、ぐっと堪えて、上の二言に留めさせていただきます。さて、今日の関東地方はまるで秋。最高気温は25度で、絶好の長袖日和でした。とはいえ昨日までは30度ぐらいの気温だったので街にはタンクトップ、半袖、ハーフパンツなどなど夏の装いの人だらけ。僕は元々長袖好きなので、今日はここぞとばかり長袖を着て街に繰り出しました。電車の中のエアコンもまだ夏の名残りで冷房。薄着の女性がストールを羽織ったり、バッグの中からカーディガンを出して着たりと突然の季節代わりに街も混乱模様です。気温と天気というものは人に色々な作用を起こすもので昨日までのコンビニでアイスを買う人のはなく、今日は肉まんや早くもおでんを買う人の姿を見かけました。打ち合わせのため入ったファミリーレストランでもドリンクバーではホットドリンクの容器は品薄。コーヒー豆も切れていてホットコーヒーは調整中でした。さて僕はそのドリンクバーで韃靼そば茶を取ってきたのですが席に戻り、そば茶の匂いが香ってきたとき、つい「あぁ、この匂いを嗅ぐとそばぼうろが食べたくなるね」と周りにいた4人に語り掛けました。しかし、4人のうち3人はきょとんとして僕を見ています。唯一1人だけ「ああ懐かしいね」と言ってくれましたが、どうやら他の3人は全くそばぼうろを知らないようなのです。3/4が知らなかったのですから、ここに書いたところで読んだ皆さんにも理解されない恐れもありますが僕はこの「そばぼうろ」が大好きなので、この際、これを機に知らない人には知ってもらうために今日は「そばぼうろ」を語りたいと思います。まず、どこで手に入るのか、ですが、おそらく皆さんの近所のスーパーに行けば7割がた手に入ると思います。場所はスナック菓子コーナーの傍、ハッピーターンやばかうけ、チーズおかきなどが置いてあるあたりに「そばぼうろ」の名で置いてあると思います。味はというと、そば粉で作ったクッキーという感じでほのかに甘く、お茶にとても合う味です。「たまごぼうろ」や「丸ぼうろ」を知っている方は多いかもしれませんがその両方ととも、味、食感が違い、独特なものです。知らない方は、是非一度食べてみていただきたいです。…と、ここまで書いて、やっぱり亀さんの個展ついて書けば良かったなぁと思ったりもしていますが、それはもう後の祭り。もうここまで来たら「そばぼうろ」しかないのです。ちなみに「そばぼうろ」の暖かい味と、亀さんの描く絵の根底に流れる暖かさは同じ匂いがします。これは本当です。亀さんの新宿での個展は残念ながら終わってしまったので次の個展までは皆さん、是非そばぼうろを食べてお待ちください。KUMA