有終の日。
電車に乗っているときは踏み切りのことなんてまったく気にならないのに踏み切りの前で開くのを待っているときはものすごく電車にイライラする。そんな今日の帰り道でした。いつもなら4、5本の電車なら「あらら、今日はついてないなぁ」というくらいの大きな心で流す僕ですが今日は踏み切りの前で待っている僕の横で道路工事が始まり、採掘機がガシガシやってるし、通り過ぎていく電車6本中4本が回送電車だし、途中から隣に現れたおじさんはブツブツ文句言いながらタバコを1本吸い切り、その場に捨てて踏んづけるしで僕のイライラ神経を逆撫でする事柄が重なってしまったのです。そんなこんなでイライラ気分で帰宅し「終わり良ければすべて良し」とは正反対の1日だなぁと少しうな垂れていたんですが、鞄を開け、中を確認してまた気持ちが上向きになりました。というのも、今日時間が出来たので観に行った映画のパンフレットとその映画が始まるまでに本屋によって買った小説があったからです。お陰さまで、映画を観る前の気持ち、観た後の気持ちを反芻し、今日は良い日だったという後味の日に戻りつつあります。そういえば映画のパンフレットって、良いですよね。もちろん映画を観るだけで十分楽しめますが、パンフレットがあれば今日のように反芻して、その映画を何度も思い返すことが出来るから。監督のインタビューやら、作品のディティールやら読み取れなかった情報も書いてあったりでよりその映画を深く知った気分になれるし。ということで、今日を良い後味で終えるためにパンフレットを読みながら、CDを聴こうと思います。「NUNKI /kahimi karie」何というか、悟りを啓いたようなカヒミさん。パンフレットを読むのに決して邪魔にならず、かつ今日の映画の雰囲気を崩さない1枚です。ちなみに今日観た映画「Ecole」という映画です。興味のある方、ちゃんと観る覚悟を決めて観る事をお勧めします。脳を揺さぶられる映画でしたので。kUMA