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富士の麓便り

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2005.07.06
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カテゴリ:キャンプこぼれ話
本栖湖と車とカヌー

遠い国に嫁いだ姉が姪といっしょに里帰りした時、
1週間のキャンプをプレゼントしたことがある。

週末にみんなでキャンプ場にやって来て設営、
日曜日の夜につれあいは仕事があるので一人で帰宅。
次の週末に迎えに来るまで、
私、姉、姪の女3人でのキャンプだった。

一番大変なテントやタープの設営は終わっていたけど、
男手が一つもないキャンプというのはけっこう面白かった。
お店も遠く、車もないので1週間のメニューは
だんだんとみじめなものになっていったけど、
姪はよく遊び、姉と私はワインを飲みながらよくおしゃべりをした。

木曜日の夜、いつものようにキャンプ場の公衆電話で
つれあいに電話すると「台風が近づいてきてる」という。
案の定、金曜日頃から生暖かい風が吹き、
なんとも無気味な空の様子になってきた。

そのうち
キャンプ場の管理棟の屋根のトタンがバリバリと音をたて、
カヌーがもんどりうち、テントが風で押しつぶされそうになるのを
3人の背中で中から押し返した。

土曜日、台風は去ってつれあいが迎えに来た。
最後に送られた自然からのプレゼントはちょっと手痛かったけれど
3人にとって素晴らしい1週間だったのは言うまでもない。





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Last updated  2005.07.07 09:27:56
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