富士の麓便り

この季節、くるみの爆弾が落ちてくる。
道路には落ちたくるみがごろごろ。
車が通るとバン　バン　バコッ　バコッと　
つぶれる音がして　けっこううるさい。

このくるみは鬼くるみといって
鬼のように固い殻に入っていて実はほんの少しだけ。
だから取って食べるといっても短気の私にはとてもむり。
でも味はこくがあって美味しいし、
リスやネズミにとっては脂肪の多い胡桃は
冬に備える大事な食料だ。

胡桃は滋養強壮作用　不眠　便秘に効くそう。
鬼胡桃の実を布に包んで金づちでたたくと油がしみ出してくる。
それを家具に塗ったりするようだ。
ひゃくはちやケーナ（ともに竹笛）に塗ると割れ防止にもなる。
皮で染物もできる。

こんなに役に立つ胡桃なのに
家のそばに木があるととても嫌がられる。
胡桃の木の下では植木は育たないし、
屋根の塗装もすぐダメになってしまうから。
しかも実をたくさん落とし
その子ども達があっという間に大きくなってしまうから。
ああ　なんとたくましい胡桃。
か弱い私も見習わなくっちゃ・・