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カテゴリ:富士の自然
ヤシャブシ(夜叉五倍子) 双子葉植物 離弁花類 カバノキ科 ハンノキ属 落葉高木 青い空にリズミカルに展開するヤシャブシの実がかわいい。 一時期、この実が可愛くって可愛くって 採ってきてはリースにしたり、枝ごと玄関に飾っていた。 ヤシャブシは夜叉五倍子っていう 知らなかったらとても読めそうもない難しい字を書く。 この実も柿や胡桃と同じように 多量のタンニンを含むので染料に使われてきた。 日本人はタンニンを上手に使っていたのだなあーとまた感心する。 ヤシャブシで染めたTシャツ なんというか・・この薄汚れた感じがたまんないわね。^m^ 前に桐箪笥を作る職人の技をテレビでやっていた。 タンスを作る過程を感心して見ていたら、 最後の塗装の時にヤシャブシの実を煮出し始めた。 煮詰めて茶色の塗料を作り、なんと桐の箪笥に塗るのだそう。 桐の木目がうっすらと浮かび上がり渋い茶色のなんともいい色だ。 タンニンだからもちろん防虫の役目もするだろうし すべて自然から生まれたもので作る日本の知恵。 素晴らしいと思った。 ヤシャブシは実にたくましくて 荒れ地や湿地に真っ先に生えるパイオニアと呼ばれる。 しかも根っこに根粒を形成する木で、 菌類と共生して土壌を改良するのだそう。 そうかあ、次の世代の木々のために土地を開拓する木なのね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.02.28 11:28:32
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