Der ehrliche Pfeil - Spur einer Reise

この週末は、ウン年振りにスウェーデン発、量販家具店のIKEAへと行ってまいった。

最近日本にも進出したらしいIKEA。
ドイツでは安くておしゃれな何でも屋的存在。その広大な敷地に所狭しと置かれるまっとうな家具からまっとうじゃないガラクタまでそろえた、家族皆で楽しめるもはやエンターテインメント施設。

広いだけに街中にはなく、ほとんどの店舗が郊外に位置。
車があったらすぐいけるけど、なかったら非常に不便、みたいな。

IKEAにはもちろん私もやられてて、5年前に一から家具をそろえなきゃいけないその時に知り合いにIKEAに連れて行ってもらい、「欧州的御洒落生活」をほのかに夢見ていたまだ十代の私は、カントリー調の棚（実はたてつけが悪い）や、イカシタデザインの家具あれこれ（使い勝手はそんなに良くない）にときめいたもの。

私が免許を取った、そのモチベーションは
「モバイルなオンナになろう！」に続き

「マイカーでIKEAに行こう！」

だったくらいなのだ。

マイカーとは行かずとも、最近地元のカーシェアリング制度に登録し、車が割りとポップに使える状況になった今、目指す場所はひとつ。

ということで、長年の夢かなえに出動いたしました。

IKEAの怖いとこ。
欲しいものがなくっても、必要なものがなくっても、なんしか何かが買いたくなる、その雰囲気。

街中だとなかなか高くていいのがない、ワインラックが安くで買えたらいいわぁ

くらいの気持ちで店に入ったが最後。
ありとあらゆるスタイルの家具、食器、日用品がお手ごろ価格で陳列されており、目はウロウロ泳ぎっぱなし。
あっちへフラフラ、こっちへフラフラをたかが2階建ての店舗内で3時間繰り返した挙句、「ワインラックだけ」のつもりだった私のカートはみるみる多彩に･････

妙な高揚感と共にレジを出た私の手には、占めて50ユーロの必要なのかそうじゃないのかわからないような生活用品の山。

一人用のグラタン皿
あるのに新調した、玄関の電球のかさ
お客様の時に、と言い訳しながら入れた御洒落な紙ナプキン
一人用の味噌汁やラーメン作るのがなかったのよねぇ、とテフロンのミルクパン
何故か特価になってた、日本風のお茶碗・湯のみ・お皿・れんげ・箸セット各4つずつ入り（これ全部で700円くらいなの！！）
ハートの形の氷を作る型
挙句の果てに、CDとDVDがたまってきちゃって散乱してるわぃ････と、CD＆DVDラック。
もちろん、ワインラックもね。

家に帰って、鬼のように組み立て式のCD棚を作ってみたり。
わりとでかくて、高さ130センチくらいある白木のボックス。しめて9,9ユーロ。安い････ちゃちいけど、安い。
ネジ、ネジ回し、クギはすでに木の板とともに付いて来るので、骨格をざっと作って、ひっくり返し、裏側の板を骨格とくっつけるのに、かなづちでひたすらガンガンガンガン！！！
たそがれの欧州に、必死の形相でカナヅチを振り下ろしつづけるオンナ、ひとり。

出来上がってテレビの横に新しい棚を設置した時、思わず
「っしゃ～～～････」
って言葉が漏れたのは、いかにも･･･

日曜大工、私がやらなきゃ誰がやる。

明日はワインラック組み立てだ！