散髪~マネーボール、そして藪は・・・。
今日は、朝から散髪しに行くことにした。銀座4丁目交差点の角にある美容室だ。ここ1年ぐらいずっとここに通っている。美容院は顧客に女性が多いので、ちょっと気恥ずかしかったのだが、最近は慣れてきた。決してカリスマ美容師のいるような店ではないが、毎回いろんな人にカットしてもらっているが、殆ど同じ人に当たったことがない。それだけ店員が多い店なのだ。ここの魅力は値段の安さだ。カットだけだと税込で2,000円を切る。店舗の賃料などを考えると、驚きの価格設定だ。開店当初はオープン記念価格だったが、いまではそれが定価となっている。「価格破壊」という言葉に相応しいお店だ。しかし、よく見ると、銀座には美容院が多く、過当競争となっている気もしなくもない。僕はその前は、誰がなんと言おうとも「床屋党」だった。顔の隅から隅まで剃ってくれるし、熱いオシボリを顔に乗っけたり、首肩のマッサージまでやってくれるのが嬉しかった。でも値段は5,000円。ちょっと高い気がする。それでも10年間通い続け、おまけに転居してどんなに遠くなろうがその店に通っていた。一度10分1,000円のお店に行ったことがある。徹底的な合理化で知られるそのお店は、二度と行かないことにした。そこには、心が通っていなかった。あたかも自分が工業製品かのような取扱いを受けた。まぁ、そんなことを思い出しながら、カットを終える。2ヶ月近く切っていなかったので、サッパリとした。満足のいく出来上がりだ。その後、伊東屋で名刺整理箱と筆記用具を購入。人脈拡大路線により、いただく名刺が昨年8月から急増したため、既存のバインダー形式のものでは溢れてしまっていた。そして、スタバでマイケル・ルイス「マネーボール 奇跡のチームをつくった男」の続きを読む。これは、読み物としては野球好きにはたまらない1冊。まだ3分の2ほど読み残しているが、よくヤンキースと対比される貧乏球団アスレチックスがどうやって奇跡を起こすことができたかをしるしたもの。アスレチックスは、他のチームが目をつけない指標に目をつけ、独自のスカウティング・ドラフト・トレード戦略をとるのだが、これが功を奏し、お金をかけずに集団としていいチーム作りに成功した。日本の球団経営者も是非これを読んで勉強した方がいいと思う。僕の大好きな阪神タイガースも1985年から2003年まで暗黒の時代を過ごした。そこには、明らかにドラフト戦略の拙さ、トレードの失敗が一因として挙げられよう。トレードでは、阪神から移籍した選手が活躍し、阪神に入団した選手は期待はずれに終わる。こんなことを20年近く繰り返していた。最近は少し改善されたようだが、まだ、選手を育成する体制は不十分な気がする。これが上手いのが、広島と西武。自前の選手を上手く伸ばし、最後には名選手に育て上げる。最近だと、赤ゴジラ嶋、松井稼頭夫の後釜の中嶋選手とか。数え上げればきりがないほど、うまく選手を育てている。我がタイガースもちょっと見習って欲しいな。そういえば、ついにタイガースのエース藪がこのアスレチックスに行くらしい。http://www.sanspo.com/tigers/top/tig200501/tig2005010801.html藪といえば、94年ドラフト1位の暗黒時代を支えたエースだが、藪のアスレチックス入りをプッシュしたのが、現アスレチックスの特別GM補佐マット・キーオ。彼も来日してタイガースで活躍した助っ人外人だ。藪が活躍するかどうかは未知数だが、ベテランの味を出してくれることを期待している。