信用取引買い建て時の注意事項について
最近、また相場が荒れそうな感じですが、今回は信用取引、それも買い建てをする際のリスク管理について書こうと思います。便宜上、信用2階建て(現物と同じ銘柄を信用買いした場合。)のモデルで考えてみます。今回信用維持率80%のモデルを含み益やキャッシュの有無など交えて4パターン作ってみました。詳細な計算式は後日掲載しますが、この表から信用維持率80%でも、キャッシュや含み益の状態などにより追証発生するまでの下落率が大幅に異なるのが分かると思います。実際のところ証券会社では維持率のほかに信用余力をリスク管理ツールとして顧客に提供しているので、信用余力を見ても分からない事はないと思うのですが、実際、どの位株価が下がったら追証が発生数のかは別途電卓などで計算しないと分かりません。ということは、追証リスクを管理するためには、維持率や信用余力ではなく、現時点(計算開始時点)から追証発生までの下落率を調べないと正確なリスク管理、把握できないと言う事になります。個人的にはこのあたりの部分は証券会社に改善いただきたいと考えています。