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カテゴリ:坂上琴の周辺
福山市の北の方、芦田町でとんどをやっていたので、火にあたりに行った。地元の組内だけの催しらしく、知らない人ばかりだが、犬を抱えていけば、誰かしら話しかけてくれる。わざわざ、自宅から同じ犬種のヨークシャーテリアを連れてきて、うちの琴と大きさを比べたり、二匹並べて写真を撮る人までいる。とんどの竹飾りや藁は、ほどなく燃え崩れて、飾りの中にあった木切れが熾火になると、竹竿の先に吊るした籠に餅を入れてかざし、皆で焼き始めた。
懐の犬を撫でながら火に当たっていると、地元の人が紙コップを手に回ってきた。一升瓶を抱えて注いでくれる。断酒中の私は、飲むわけにはいかないので、それでも有難くコップに1センチほど入れてもらい、額の前に掲げた。酒じゃなくて、お神酒ならお浄めだから、構わないのではないか。一瞬、誘惑に駆られそうになったが、酒を注ぐ男性が、向こうに行ってしまうと、酒をこっそり地面に流し、紙コップを火にくべた。あぁ、もったいない。 この後も、一升入った紙パックを持った男性が回ってきたが、同じく地の神様に捧げた。昔の私なら息もつかずに飲んでいただろう。酒を捨てるなんて、到底考えられない行動だ。 田舎の寄り合いで、勧めてくれた酒を断ると何かと角が立つ。井伏鱒二も勧酒という詩で「ドウゾナミナミツガシテオクレ」と謳っていたではないか。 こんなことをしていたら、また、いつか飲んでしまうのだろうなぁ。 ええぃ、ままよ、サヨナラダケガ人生だ。 NHK杯将棋トーナメント、佐藤天彦名人対渡辺明竜王は、相穴熊の激闘の末、141手で佐藤名人の勝ち。穴熊陣に金銀5枚を貼り付けて受け潰した将棋だった。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.01.15 12:19:27
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