娘の懐中時計
うちの末娘は懐中時計がお気に入り。半年前にいとこから電池の切れた中国製の懐中時計をもらってからというもの、それをやたらとポケットに入れて持ち歩いてました。どうも懐中時計そのものではなく、それについている鎖をポケットからはみ出させているのが気に入ったようです。 それから半年。家内から実際に動くものを買ってもらいました。以前もらったものとサイズも同じで、鎖付き。ふたと裏蓋に模様が入っているところだけが違います。雑貨屋で買ったので、値段は650円だったとか。末娘にとっては2個目の懐中時計となりました。 因みに「機械式とクオーツとどっちがいい?」と聞いたら、「どう違うの?」と聞き返されたので、「機械式はゼンマイを巻くだけで動くけどよく狂う。クオーツは電池がいるけど正確。」と答えたところ、「絶対クオーツがいい!」との答え。そのため、時計屋に行って機械式のいいものを買ってやろうという父親の独善的な愛情はすっかり冷めてしまったのでした。 ある日、末娘がその動かない方の懐中時計を持ってきて「電池を入れたらうごくかな?」と聞くので、ちょっと裏蓋を開けてみることに。 自分も懐中時計の中を見るのは初めてなので、ちょっとワクワク。どうせ安物だからという安心感も手伝って、マイナスドライバーの小さいものでちょっとこじって開けました。 中にはプラスティック製のスペーサーに固定されて、予想以上に小さい小さいムーブメントが入ってました。取扱説明書にはmade in chinaの表記と一緒に「日本製ムーブメント」と書いてあったので、ムーブメントのみ国産で、後は中国で組み立てられたものです。何となく電池交換も自分でやれそうだと感じました。というより、電池交換で時計屋さんに持っていくのがもったいないと思ったわけです。 そこで、電池の製品番号を控えて近くの電気屋さんに直行。すると同じ電池がありました。早速買ってきて自分で交換。 電池をはずす時は少しだけ用心しましたが、意外と簡単に外れました。そのまま新しい電池を入れて終了。時計はすぐに動き始めました。しめて470円なり。時刻合わせの時に気がついたのですが、一応セコンドセッティング機能が付いていて、リューズを引くと秒針が止まります。クオーツだけあって意外と正確です。 末娘は二つの懐中時計を左右のポケットに入れて御満悦の様子。めでたし、めでたし。 因みに長女もディズニーのクオーツ懐中時計、それも短いクリップのついたものを大事にしています。確か1000円もしなかったもので、どこで手に入れたかはわかりません。裏蓋にmade in Chinaと書いてあるので、末娘の懐中時計と似たり寄ったりでしょう。サイズは一回り小さくて、直径は3cm位だと思います。 こちらは一度時計屋に持っていって電池交換をしました。時計と同じくらいのお金を払ったような気がします。 長女にも一度「機械式のきちんとしたものを買ってやろうか?」と持ちかけたのですが、高価なものはなくしたときのショックが大きいので、「いらない」とのこと。こういうところは家内によく似ています。