ワタシはこれで!酒量が減りました。
またもや一夜(精確にいうと帰宅してから風呂に入るまでの間)にして、一冊を読破してしまった。石田衣良著、『てのひらの迷路』、講談社。雑誌に毎月掲載された、原稿用紙10枚分のショートショート、それが2年分で24編。短編は、どこからでも読めるから、気軽である。手透きの時間にちょっとだけ読み進められるので、挫折することが少ない。今回は短い文、一編一編に集中でき、一気に頁が進んだ。気付いたら読み終わっていた。それだけ面白かったのである。石田衣良は初めて読んだ。テレビのインタビューを見たことがあり、とっつきやすそうな人に感じられた。文章も、同じようにとっつきやすく、すいすいと頭に入りイメージ化しやすかった。実はやまやろうは、石田衣良と同じ行政地区に住んでいた。地元のタウン誌にコラムを寄せていたのは、有名になる前か、有名になった直後だと思う。そんな時期から名を知っていたことで親近感を覚え、作品に入りやすかったのかなとも。さて中身は、心にぐっと来るもの、思わずニヤリとしてしまうもの、空想をめぐらせてしまうものなどさまざま。一人の作家が、ファンタジー、私小説、エッセー風など多くのジャンルをかき分けられることに関心してしまう。エッチな内容が多いことは、見た目とは裏腹で面白い。読んで思ったのは、ショートショートは題材がいろいろあって面白いのだから、やまぶろぐも、山にこだわらなくていいのではないかということ。ブログで紹介できる登山情報はたかが知れているし、詳しい事を知りたかったらガイド本を読めばいいのだ(やまぶろぐ全否定)。ただ、ガイド本にはない、新鮮でマニアックなネタを揃えているので、差別化がはかれるのではないかと思っている。今では登山ネタ以上に熱心なむすこネタは、子供の成長を比べたい同じ年頃の親御さんに向けた、かなり限定的な情報となっているが、周りにそういう子供の少ない現在では貴重なのではないか。価値のある情報源として(大概はお笑いネタにしかならないが)、これからもやまやろうは、ブログを更新し続ける次第であります。