初詣の後の初お出かけ(金沢編)
嫁さん実家そばの神社で初詣を済ませた後は、ステップワゴンを金沢方面へ走らせる。正月家族で過ごせてご飯が食べられて何か見ることのできるところは限られている。先ず浮かぶのはショッピングセンターだ。イオン等候補に挙がったが、混んでいることが間違いないうえ、買いたいものもない。ウィンドウショッピングは、大人はそこそこ楽しいが、こどもにとっては余り面白いものではない。ということで、目先を変えて、金沢21世紀美術館へ行ってみることにした。高嶺格『Good House, Nice Body』を鑑賞した(美術館主催 展覧会)。まずはプロジェクト2の「Good House」から。工房内に、土嚢袋で作られたかまくらのような家がある。腰をかがめて中に入ってみよう。天井から沢山の写真が垂れ下がり、床には円形の石が置かれている。そこには天井に開けられた穴から光が差し込んでいる。真っ暗な空間に、手の影が浮かぶ。光の有り難さや暖かさ・神秘さが感じられた。こども達ははしゃぎながら、この家に出たり入ったりして楽しんでいる。工事現場のような、鉄パイプや階段で作られた2階があるので靴を脱いで入ってみる。廊下を回ると、床のない場所が現れた。強化ガラスの床で、1階が丸見えだ。落ちないと分かっているものの、恐る恐る足を出していってしまう。2歳のむすめは「こばい(コワイ)」と言って歩かなかった。ガラスの下はこんな感じで、見上げることができる。こんな空間のある家があっても面白いかもしれない。採光できるし、開放感があるし。その代わり掃除はこまめにしないとホコリが目立つだろう。「もう行こう」と言ってもこどもらはなかなかこの家から離れようとはしなかった。アートに直に触れることができて、大いに刺激になっただろう。館内も歩いてみる。観光客でけっこう賑やかだ。カメラ片手にこれはという構図を狙っている学生もかなり見られた。対抗してG12を手持ちにして歩いてみる。そういう人々をよそに、こどもらは起伏のある絨毯の上の木製ブロックで遊び始めた。ブロックをくっつけたり転がしたり。4歳のむすこはビルに見立ててウルトラマンセブンごっこを始めた。怪獣役は当然やまやろう、むすめでは小さすぎてダメなのだとか。有料の展示を見なくても、かなり楽しむことができた。むすこにはお土産として『客の多い穴』~パラパラブックスvol.1 by もうひとつの研究所を与える。彼が4作品の中から選んだものだ。アートな何かを感じ取ってくれたらいいな。