暴風の大倉山で山ガールの引率登山
5:30 魚津インターチェンジに三名集合。雨が残る予報なので30分集合時間を遅らせた。tのさんとやまやろうはh田さんのクルマに乗り、早月川右岸の桑首谷に向かう。現地でf山さんと待ち合わせ。山ガール三人は年齢的に同級生なのだとか。おらは引率のセンセーやと。6:48 雨が降っているので車中でしばらく待つも、止む気配はなく、雨具を着て桑首谷右岸の林道を歩き始める。tのさんとf山さんは以前から山友とあって、楽しそうに会話しながら歩いている。林道の落石をけったくりながら「あたしが道を作る!」的な歩き方をしているtのさんは週二で登る強い人。7:15 桑首谷に架かる橋まで来たら雨が止んだのでアウターを脱ぐ。気温は8℃前後と高く、汗をかいた。分かりにくい高さの登山口看板を横目に(山菜ハンター(誰)が気付く)、雪の残る林道をさらに歩く。7:34 堰堤の脇の登山口。ここからは急な斜面を一気に上がる。登り始めは雪がなくて夏山と同じ。クマを警戒して笛を何度も吹く。標高800mくらいから雪がつながり出す。雨は降ったりやんだりで再び雨具の出番。トレースが残っているのでそれに従う。ずっとやまやろうが先頭を歩く。時々立ち止まり後続を待つ(撮影タイムでもある)。8:41 急登は終わり標高1054m手前に到達。偽ピークが見えた。尾根上にはトレースが続いており、ツボ足でもほぼ沈まない。日本海を低気圧が通過中で、南から暖かい風が常時吹きつけてくる。山の中でここまでの暴風に遭遇するのはなかなかない。こんな天気では山には普通登らないからだ。本人は否定するが、h田さんが雨女なのだろうと想像する(一緒に登った負釣山も天気が悪かったなあ)。9:41 1260m付近。雲は多いが展望は良い。濡れた雨具はいつの間にか乾いてしまった。暴風が吹きつけているが、気温が高い(10℃前後)ので凍えるほどではない(指先は冷たいので防寒テムレス)。暑くもなく寒くもなく、汗をかかないちょうど良いペースで登高する。周囲は勝手知ったる山ばかりだが、大倉山の稜線から見ると新鮮だ。ああ、こんな並びで見えるのかと不思議な感覚に襲われた。山頂や稜線が雲で隠れていたので山座同定しにくかったのも原因だな。10:34 大倉山(1443m)。山頂までツボ足で歩き通した。登り四時間と予想していたのでほぼ当たった。山頂には雪原が広がっている。晴れていたら最高の展望台であったろう。スマホのGPSで三角点を探し出し、真上でTHETA360による記念撮影。大日岳方面。僧ヶ岳方面。濁谷山方面。四名それぞれがカメラやスマホで、お互いを撮り合った。撮る人を撮る!みたいな。f山さんは空中で止まった写真を撮って欲しいということで、やまやろうがGRIIで試した。シャッター一回押しで完璧なものを捉えることができた(ISO 100, Av 3.5, Tv 1/500)。10:46 下山。山頂は風が強いので、少し下った鞍部で風をやり過ごしつつ昼食を摂ることにした。これね、クマがブナの実を食べた跡(クマ棚)。11:04 風下斜面にテラスを作りマットを敷いてツェルトを被った。ツェルト一枚で驚くほど暖かくなる。山には年中持っていった方がいいよ。自分の昼食は昔亭の太巻きと生ウィンナー。コンロは持参したがツェルトが暴れるので茹でるのが面倒になったのだ。とその隣では、湯を沸かしてスープやコーヒーを飲むh田さんや、ホットサンドメーカーでインスタ映えするサンドイッチを作るf山さんや、フライパンを取り出して餃子入り野菜たっぷりスープをもりもり食べるtのさんとか、あなた達まめやね。軽量化と効率を優先するおらの思考では、山を存分に楽しんではいないな。人生を楽しむには余計なもの(重量物)も必要てぇもんじゃ。11:46 出発。空は明るくなってきた。12:17 1082mの石柱が立つ。GPSが示す標高よりも低い。12:36 急な下りが始まる。風は強いままで、下界は晴れてきた。13:24 登山口まで着たお。13:38 桑首谷に架かる橋の周辺にはフキノトウが顔を出す。我が家のエンゲル係数を下げるため、真剣に採取した。三人はすたすた下るので、やまやろうは摘んでは走るを繰り返す。コンビニレジ袋が丸くなった。林道まで来たら穏やかな晴れ間。稜線の暴風は何だったのか、半日ずれていたら好日山行だったろうな。今日初めて会った(インスタではフォローしているが)f山さんの山歴を聞きながら下山する。14:11 駐車地点に到着。日帰り温泉は、つるぎ恋月。入浴料700円。入浴時間は10~16時であるが、受付では15:50で終了と告げられた。貴重品は受付脇のコインロッカーに入れる(100円返却式)。源泉名:越中つるぎ温泉泉質:アルカリ性単純温泉(低張性・アルカリ性・低温泉)湧出地の泉温:25.8℃滑りやすい泉質なので転倒に注意(実際滑った)。今回の山行データ(ジオグラフィカ)。女子達は山にのぼせし男は湯にのぼせ