山登りをするにあたって一番大事なこと。
「記録を残す」ことだ。コースタイム、写真など。これは未来の自分、もしくは山仲間への投資だ。自分が再登する時の参考になるのはもちろん、数十年経過してもその時の記録を参考にして登る山仲間がいるのだ(今の我々のことだ)。現在は、SNS上で山行記録を簡単にアップできるようになっており、便利になった。そして登りたい山域の情報も、最新のものが手軽に入手できるようになった。他人の情報を参考にしてもいいのだが、一番信頼できるのは、自分の記録だ。やまぶろぐは、やまやろうの備忘録。自分のための山行記録の集合体。少しは、人様の役に立っているようであるがー。山行メモを残しておくだけで、20年前の山行記録を書き起こすことができることを示してみよう。2002年5月26日、日帰りで僧ヶ岳から駒ヶ岳までを往復した。午年に駒ヶ岳への登山道が開通したのだ。越中駒ヶ岳の標高(2002.5m)に合わせて、2002年5月に登山したのだ。メンバーは8名。5:00 魚津IC集合。車2台に分乗して宇奈月へ向かう。6:20 宇奈月スキー場を経由して、1043mの広場に到着。本日、僧ヶ岳の山開きとあって、関係車両が多く入っている。6:33 1025m 出発。第三登山口より取り付く。カタクリ、ショウジョウバカマ、オオカメノキ、コイワカガミなど道端に咲いている。残雪ちらほら。7:24 1395m 休憩。カタクリが群生している。7:51 1440m 夏道が消え、雪渓上のペナントをたどる。8:22 1570m 烏帽子尾根と宇奈月尾根の分岐点。高さ2~3mの残雪の上を歩く。眺望良く、黒部・魚津の町並みが見通せる。夏の陽気。9:00 1730m 仏ヶ平。休憩のため立ち止まると、風が冷たい。9:26 1825m 僧ヶ岳山頂(1855m)。北斜面は雪付き、駒ヶ岳までは夏道が出ている。毛勝山を見て、皆「かっこいい~」と褒め称える。双眼鏡で毛勝谷を見ると、登山者が張り付いている。9:49 駒ヶ岳へ向けて出発。夏道は幅広く刈られていて、歩きやすい。カタクリ、シラネアオイ、ツバメオモト、ニリンソウ、コバイケイソウなどが道端に咲いている。10:19 衣尾根に日が当たる。片貝山荘の導水管が谷間に見える。10:42 1885m 北駒ヶ岳山頂(1914m)。10:55 1870m 駒ヶ岳直下の岩場。ザイルを伝って通過する。11:17 1970m 駒ヶ岳山頂(2002m)。360度遮るものがない抜群の眺望。毛勝山、ウドの頭、滝倉山、サンナビキ山、駒ヶ岳へと北方稜線が連なる。剱岳は雲の中。山頂にて昼食。風は冷たくフリース、アウターを着込む。東斜面の残雪を見ると、山スキーの衝動にかられる。12:45 下山開始。13:16 北駒ヶ岳。太陽が出てきて暑くなるが、風は冷たい。14:00 僧ヶ岳。10分後下山。14:56 烏帽子尾根と宇奈月尾根の分岐点。同行者の中に残雪の下降にとまどう人もいる。ステップを切らないと不安な足元。残雪以外は淡々と下っていく。16:38 第三登山口着。朝日町「らくちーの」にて入浴、食事、解散。