外れないかんじきの履き方はこれ。
これまでアルミワカンの赤バンドを
使っていたが、それより多くの
利点があるのだとか。
縄で縛るのだが、手袋のままでも
着脱が可能。そして結び方が簡単。
それでいて外れない。
かんじきの履き方は幾つかあるが、
これは工房主人のA井さんオリジナル
らしい。
工房に来た人だけに教えてくれる、
特別な結び方だ。
知りたい!という人は、ぜひ
立山かんじき工房に足を運んでみて。
往訪の際は事前連絡をお忘れなく。
立山かんじき(芦峅かんじき)を購入した
のは、2015年3月のマンゾクにて。
それまでに2、3足アルミワカンを壊して
いた。ハードな山行でリベットが取れるのだ。
G会のN島さんは長いこと立山かんじきを
使っていた。アマニ油で手入れされた
表面は、つやつやだった。あこがれだった。
で勢いつけて購入したわけだが、本体は
6年使ってもまだまだ現役。
麻縄は切れそうになったので自分で修理した。
2021年、冬に向けて道具を見直したら、
麻縄の末端がほつれている。山中で切れたら
大変なことになるので、早めの修理を行う
こととした。
今回お願いしたのは「縄掛け」という作業。
かんじき本体に付いている渡し紐を全交換。
麻縄をシュリンゲに変更することもできたが、
A井さんには麻縄を勧められた。
会話しながらも、あれよあれよと麻縄が
巻かれていく。みちっと密度の濃い縛り方
で、無駄のない美しい手作業だった。
立山かんじきはお勧めです。アルミワカンは
雪が着くし、赤バンドは凍ると外せなくなる。
そしていつかは壊れる(修理不能)。
立山かんじきは手入れすればアルミワカンより
長く使える。壊れても部品交換して修理が
可能だ。そして針金以外の部品は自然由来。
これはSDGsな山道具だね。