中古で入手したCanon PowerShot G5Xにて、中秋の名月を撮る。
しかし、カメラの設定をどんなにいじっても、月表面の模様が撮れない(真っ白になる)。
昔はサクサク条件変更して撮れていたはずだが。撮影機材の扱いを忘れている。こんなオロオロになっていたら、シャッターチャンスを逃してしまう。
撮れないものだから諦めて家に入ってしまった。撮れなくて悔しいとか何とかしようという気持ちが起こらない。加齢による好奇心の減退だと思う。
体力の低下よりも厄介なのは、気持ちの減退である。山に向かう気持ちが起こらない。登る前から、登った場合の辛い場面ばかりが浮かんでしまう。
ルートを登り切った達成感とか、山頂からの絶景に感動するとかは、最近あんまりなくて、辛いことばかりを記憶している。そりゃあ行きたくなくなるわな。
山行に余裕がなくなってきて、登り下りの歩きばかりが記憶に残るのだろう。次回以降の山行の役に立つ情報としては、アプローチの所要時間が一番重要なわけで、なおさら記憶したくなっているはず。
最近は心から登山を楽しめていない。若い時は未知の沢やルートばかりだったので、行くだけでワクワクしたものだ。自分が行ったことのない未踏のルートは、当然今でもいっぱいあるが、かつて登った類似のところに当てはめて、辛いことばかりを想像してしまう。
諦めていたが、突然悔しくなって、また外に出て何とか月を撮影した。設定をいじりまくって、何とか撮れた。画像が粗いのはG5Xの撮影限界である(拡大、トリミングあり)。
登山を完全に諦めたわけではない。気持ちが乗らない部分が大きい。何かのきっかけがあれば、また頑張れると思う。昨年はちょっと頑張ってクライミングにはまりかけていた。結局ヘッポコなレベルで終わったが。