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カテゴリ:別人格
あまりに情緒不安定だったので、児童相談所が行っている電話相談に電話をかけた。
ひとつひとつ話していくうちに厚い雲の向こうに一筋の光が見えたような気がした。 相談員の人は「大変だろうけど三人の母になってあげて」と言った。 息子と「子供のままの私」と「子供のままの彼」の三人のために 朝になっても情緒不安が続いていた。 ぼんやりと小雨の降る空を見上げていた。 心の中に誰かが見え始めた。 あれは・・私だ。 いつも息子を抱きしめる時のしゃがんで手を広げている私だ。 今私は「子供のままの私」の目で「母の私」を見つめている。 躊躇してなかなか手を伸ばせなかった。 でも「母の私」は変わらず手を広げて優しく笑っている。 いいの?抱っこしてくれるの? おずおずと少しずつ少しずつ近づく。 「母の私」の手が私を引き寄せる。 ・・・おかあさん・・・ ほんわりとしたあたたかい温もり 優しく抱きしめられ「子供の私」は目を閉じた すうっと何かが溶けていった お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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