ここ最近の情緒不安のわけが少しずつ見えてきた。

母のようにはなりたくなかったのに
息子に私のような思いはさせたくなかったのに

義父母が息子を傷つけるようなことを言った時
私は何も言えなかった
母よりも良い嫁であることを選んでしまったのだ


「祖父母が私を連れて行こうとした時になぜ奪い返さなかったの？あなた母親でしょう？」
大人になって思いをぶつけた時に母は言った。
「嫁だったから姑に逆らえなかったんだ。仕方ないでしょう。」

母親より嫁を選んだ母を恨んでいた。
恨みというマイナスのエネルギーを糧に生きてきた。
母親になってからは母のようにはなりたくないと
息子に私のような思いはさせたくないと
ずっとずっと頑張ってきた。


なのに・・それなのに・・

私は息子を守ってあげられなかった
母より嫁を選んでしまった


自分の生きてきた歴史が
支えにしてきたエネルギーが
根底から崩壊していく


地盤が揺らぎ　裂け目から
底無しの闇へと堕ちていく