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カテゴリ:別人格
包丁をくわえて少し落ち着いた私は考えた。
”この状況はかなり異常だ。何とかしなければ・・” 口から包丁を離しぼんやりしていた。 右の首の後ろがぐるぐるする。 「おびえる子供」が出てきて泣く。 彼が殺される・・あの人が怒っている・・誰か助けて またぐるぐるが始まる。 「言葉で怒る人」が出てくる。 彼はやってはいけないことをやった。殺されて当然だ。 二人が入れ替わり立ち代わり会話する。 ふっと素の自分に戻る。 保健センターに連れて行ってくれと彼に頼む。 ぐるぐるが始まるとまた別の人格になっているようだ。 素の自分は体から少しずれたところでぼんやり眺めている。 子供が泣く、冷徹に彼の非を責める、また子供が混乱して泣く・・ 何かを口にくわえて、思いっきり噛んでいると落ち着いてくる。 自分に戻れそうな気がする。 包丁はドクターに取り上げられてしまった。 仕方ないので右手の手首の甲を噛む。歯型がくっきりとできる。 精神科への緊急入院が決まった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年10月25日 11時23分49秒
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