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カテゴリ:歌舞伎
今月は八月、恒例納涼歌舞伎月間。
一年で一度だけ、昼夜二部でなく、 朝昼夜の三部構成である。 先ずは朝の部の一部に出かけたが、 これが演目の二つとも涙なくしては 見ることの出来ない超悲恋物であった。 一つ目、「磯異人館」は、 明治維新前夜の時代に翻弄されて、 愛し合う二人が結ばれることが出来ず、 主人公の男性は自刃するというもの。 いい展開になりかけたとこへ、 横恋慕する外人、面倒かける弟、 いばりくさる上司の息子、と 明治版、花王愛の劇場というカンジ。 二つ目、「越前一条谷」 こちらは戦国時代の悲話。 越前領主朝倉義景が従兄弟に寝返られ、 壮絶な非業の死を遂げる。 妻の小少将は義景に「生きよ」と言われ、 不本意ながら生きながらえるが、 わが子愛王丸は惨殺され、 自らは敵の慰み者として引き渡される。 生きても地獄、死んでも地獄、 なんとも悲惨だなあ、と思って作者を見たら、 水上勉せんせ、やっぱりこういうの お得意なんですなあ・・ テーマは暗いが、この二部は舞踊劇。 踊りで乗馬や戦いを表現したり、 扇が刀剣になったり、となかなか 見ていて面白い演出。 悲恋物は美しい、が、やっぱり ちょっぴり物悲しいね。 悲しいとか言いながら、手弁当完食。 おなかいっぱいで今回は食べられなかった。 次回はこれ、食べるぞ! なんでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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