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ヘベレケは小五でフォークギターを買ってもらいながら、NHKの「ギターを弾こう」を見ながら奏法はクラシック、というへんてこりんな弾き始めだった。
で、中学に入ってバンドってもんに参加してみるんですが、声を掛けてくれたのがギター弾きで、ヘベレケはベーシストとして迎えてもらったのです。 (彼の実家は音楽一家でね、ピアノとバイオリン教室してたんですわ。で、小学生の頃からバイオリンの名手だったし、 いきなり弾いて見せてくれたのが「BURN」のソロですから・・・そりゃベースだわ、ワシは・・) で、早速ベースギターをなけなしのお年玉で買い、よくわからず教則本を買ったのですが、載っていたのが「なるちょ」や若き日の「渡辺健」や「スタンリー・クラーク」とかだったりした。 今思うと、買うべき本じゃ無かったのか?チョッパーってなんやねん状態(w てかさ、買ったのはグレコのポール・マッカートニーモデル、いわゆるバイオリンベースって奴なわけよ(ビートルズ信者でして、当時)。 で、「生家に近い」という理由だけで新宿のミュージックランド・キー(まだあるんか?)で買ったわけですが。 おい、その時の店員!相手が中坊で訳分からんだろうからって、そんな上級者用の本を売るなっちゅうの! バイオリンベースでどないしてチョッパーすんねん! 「ベースギターは初めてです」言うたやろ!! ~以上、青年の主張の時間終わり~ さて、その本にはギター雑誌にもあるようにベーススコアが数曲載ってて、その中に「イーグルス」の「One of These Night」(「呪われ夜」)がありまして、 「イーグルス」って名前はなんか聞いた事があるような無いような・・と思ったら姉貴がこの曲の同名タイトルのアルバム持ってまして、早速許可をもらいレコード聴いたんですわ。 もう、「かっちょいい!」の一言でしたよ。 ビートルズでもないディープ・パープルでもない、キッスでもない、なんか新しい刺激でしたね。 ま、当時はこんな感じでどんどん色んな音楽を吸収していったんだと思う。 ドン・ヘンリーのボーカルのしゃがれ具合も、ドン・フェルダーの粘っこいギターソロも最高なんだけど、 何と言ってもベースでしょ!しかもイントロのフレーズ最高!! スコアでは表せないグルーブ感ってのはこういうものなんだなぁ、と感じたな~。 ま、正確に言うと、スコア通りに弾いてるのにレコードと同じ感じにならないのはどうしてだ?と悩んでおったわけです。 (それが「技術」ってもんだよ、若きヘベレケ君) この曲では、グリスとテヌートとスタッカートを効果的に配したレベルの高いベースフレーズだと今でも思うな。 早弾きとかチョッパーとか高度な奏法はないんだけど、フレージングは最高だね。 (これは名曲「Hotel California」にも当てはまる) 怪しげな曲調(それまでのEaglesらしからぬ)にもピタッとはまったベースプレイだし。 この曲のおかげで、ランディー・マイズナーにヘベレケのスポットライトが一躍浴びせられ、もう当時はEaglesを脱退してましたが、ソロアルバムも買ったし、中野サンプラザでやった来日コンサートにも「姉貴同伴」(13,4歳でしたから、ワシ)で行きましたよ。 この曲からヘベレケのEagles体験は始まるのですが、何故か次作の「Hotel California」ではなく、前作の「On The border」を買っちゃうわけです。 さすが、ひねくれ具合は中学にして形成されていたヘベレケなのだ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/09/15 09:39:54 PM
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