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一年前、来たら絶対観ようと思っていた映画「オッペンハイマー」は、日本では公開されませんでした。 おとといやっと日本での公開が始まりました。ちなみに・・ 韓国では昨年夏、光復節(日本からの解放記念日)に公開されています。^^; きのうの12時の回に行ってみました。アカデミー賞で作品賞など総なめにした割には観客40名ほど。 映画ファンじゃなければ、あまり見たくもない題材なのかもしれません。 レビューはともかく、日本の当時の広島や長崎の惨状をぜんぜん挿入していないし、配慮していないなどの感想があちこちで散見されます・・・・が、 そもそもそういう映画ではありません。 クリストファー・ノーラン監督は、そこはきちっとぶれないで描いています。 この映画は物理学とイデオロギーの親和性、それをオブラート^^で包み込んで、言葉を変えれば純粋な物理学者たちをそそのかして競わせ、有無を言わせぬ暴力装置を完成させたというその一点かと思いました。 三体という世界的ベストセラーの小説があります。 中国人の作家によるSFで、同名のドラマ(中国版)がwowwowなどでも公開されています。 今月、ネットフリックスでも同名のドラマ(アメリカ制作のもの)が始まりました。いまのところ8話までが公開されています。 普段ドラマを見ない私が、この一週間で8話まで見ました。 https://www.gqjapan.jp/article/20240321-netflix-3-body-problem-review このドラマも「オッペンハイマー」とシチュエーションは違うものの、物理学とイデオロギーの共謀を描いています。 文化大革命を体験した主人公の物理学者が言います。 「物理学がこの地球に与えたものはいったい何だったのか・・破壊しかないではないか」というような表現。 物理学者は地球への到達まで400年はかかるという、高度な文明を持った「主」に、全地球人の運命を預けようとします。 映画「オッペンハイマー」と、話題のドラマ「三体」。 どちらも人間にとっての物理学への疑いを示唆しています。 オッペンハイマーは3時間と長い上映時間でしたが、飽きずに引っ張られました。 若い方には軽い予習が必要かなと思います。 おまけ ロバート・ダウニーjrは、この映画のもう一人の主人公でした。 彼のキャリア屈指の演技です。お見事でした。 ジェイソン・クラークです。 聴聞会でオッペンハイマーを追い詰める原子力委員会の弁護士役です。 どんな役でもこなす俳優ですが、後半のいいところを全部持っていきました。 デイン・デハーンです。 若いあんちゃん俳優だと思っていましたが、少ない出番でキョーレツな印象を残しています。 他にも役者たちの競演を見るだけでも、3時間に値する濃密な映画でした。 きのうはアヤベーが放課後デイなので、お弁当を作ってあげました。 私も右側のサンドイッチをデイパックに突っ込んで、映画館まで歩きました。 映画館そばの市民広場のベンチに座って、映画が始まる前に食べました。^^ きのうは黄砂と花粉症で、くしゃみと鼻水でずるずるでした。 シアターを出ると、ロビーにはたくさんの子どもたち。春休みももうじき終わりです。 0 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 31, 2024 10:38:54 AM
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