Pastime Paradise

　今年読んだ本をつらつら挙げるのも今回が最終。読書に明け暮れた一年だと思っていたが、見返してみると全然そうでもなかったりして。最後は日本の小説と幾つかの海外モノ。
　印象に残っているのは、国が自殺を認め、公共自殺幇助施設「自逝センター」なるものが登場する戸梶圭太さんの「自殺自由法」や、ＥＤと判定された爺さんは好みのドラッグで安楽死出来る「ＥＴ法」が制定される野坂昭如さんの「死刑長寿」など。ふぅ…よっぽど疲れているのかしらん。　
　一方で心が軽くなったのは朱川湊人さんや西澤保彦さんの作品。読後はほわ～んと温かい気持ちに浸れた。やっぱり本っていいね

09年　こんな本を読みました　（ジャンル別・著者五十音順）

　　日本の小説＆海外モノの部

　・赤川次郎、有栖川有栖、小川勝己、北森 鴻、京極夏彦、栗本 薫、柴田よしき、菅 浩江、服部まゆみ　「金田一耕助に捧ぐ九つの狂想曲」　角川書店　2002
　・浅暮三文　「似非エルサレム記」　集英社　2003
　・石川達三　「生きている兵隊」 【伏字復元版】　中公文庫BIBLIO　1999
　・石丸元章　「FICTION! フィクション！」　文春文庫　2006
　・稲毛 恍　「古書ハンター」　青弓社　2003　
　・井伏鱒二　「駅前旅館」　新潮文庫　1960
　・江戸川乱歩　「夢遊病者の死」　角川ホラー文庫　2000
　・　　〃　 　「化人幻戯　江戸川乱歩全集 第17巻」　光文社文庫　2005
　・大西巨人　「縮図・インコ道理教」　太田出版　2005
　・奥田英朗　「イン・ザ・プール」　文春文庫　2006　
　・　 〃　　　「空中ブランコ」　文春文庫　2008
　・　 〃　　　「町長選挙」　文春文庫　2009
　・折原 一　「愛読者　ファンレター」　文春文庫　2007
　・北村 薫　「盤上の敵」　講談社文庫　2002
　・北 杜夫　「消えさりゆく物語」　新潮社　2000
　・久坂部 羊　「廃用身」　幻冬舎　2003
　・鯨 統一郎　「哲学探偵」　KAPPA NOVELS　2008
　・久世光彦　「有栖川の朝」　文春文庫　2008
　・黒川博行　「文福茶釜」　文藝春秋　1999
　・玄侑宗久　「アブラクサスの祭」　新潮社　2001
　・佐野 洋　「選挙トトカルチョ」　双葉社　2007
　・椎名 誠　「銀天公社の偽月」　新潮社　2006
　・重松 清　「口笛吹いて」　文春文庫　2004
　・柴田よしき　「窓際の死神（アンクー）」　双葉社　2004
　・島田荘司　「龍臥亭幻想」 【上・下】　光文社 KAPPA NOVELS　2004
　・　 〃　 　 「斜め屋敷の犯罪」 【改訂完全版】　講談社NOVELS　2008
　・清水義範　「ザ・勝負」　講談社　2002
　・朱川湊人　「都市伝説セピア」　文藝春秋　2003
　・　 〃　 　「かたみ歌」　新潮文庫　2008
　・不知火京介　「女形」　講談社　2005
　・高村 薫　「地を這う虫」　文春文庫　1999
　・財部鳥子　「天府 冥府」　講談社　2005
　・谷崎潤一郎　「谷崎潤一郎犯罪小説集」　集英社文庫　2007
　・陳舜臣　「炎に絵を　陳舜臣推理小説ベストセレクション」　集英社文庫　2008
　・つかこうへい　「銀ちゃんが、ゆく　蒲田行進曲 完結篇」　角川文庫　1988
　・筒井康隆　「如菩薩団　ピカレスク短篇集」　角川文庫　2006
　・戸梶圭太　「自殺自由法」　中公文庫　2007
　・中川文人　「地獄誕生の物語」　以文社　2008
　・長嶋 有　「エロマンガ島の三人」　エンターブレイン　2007
　・中島らも　「お父さんのバックドロップ」　集英社文庫　1993
　・中原昌也　「あらゆる場所に花束が……」　新潮文庫　2005
　・仁木英之　「僕僕先生」　新潮文庫　2009
　・西澤保彦　「夢は枯れ野をかけめぐる」　中央公論新社　2008
　・貫井徳郎　「愚行録」　創元社　2006
　・野坂昭如　「死刑長寿」　文春文庫　2007
　・花村萬月　「月の光（ルナティック）」　廣済堂　1993
　・原 宏一　「床下仙人」　祥伝社　1999
　・　 〃　 　「暴走爺」　小学館文庫　2002
　・ 　〃　 　「天下り酒場」　祥伝社文庫　2007
　・　 〃　 　「へんてこ隣人図鑑」　角川文庫　2009
　・原田宗典　「何の印象もない女」　角川文庫　2004
　・半村 良　「新装版　戦国自衛隊」　角川文庫　2005
　・東野圭吾　「白夜行」　集英社　1999
　・福澤徹三　「死小説」　幻冬舎　2005　
　・星 新一　「マイ国家」　新潮文庫　1976　
　・松尾スズキ　「同姓同名小説」　ロッキング・オン　2002
　・松本清張　「偏狂者の系譜」　角川文庫　2007
　・眉村 卓　「新・異世界分岐点」　出版芸術社　2006
　・宮本 輝　「五千回の生死」　新潮文庫　1990
　・村上 龍　「五分後の世界」　幻冬舎文庫　1997
　・森 炎　「私にもできる刑事裁判」　パロディ社　2007
　・森村誠一　「致死家庭」　祥伝社文庫　2004
　・　 〃　 　 「殺人倶楽部」　講談社文庫　2008
　・山田正紀　「阿弥陀（パズル）」　幻冬舎文庫　2000
　・山田悠介　「親指さがし」　幻冬舎文庫　2005
　・山村美紗、西村京太郎　「在原業平殺人事件」　中央公論社　1997
　・梁石日　「闇の子供たち」　幻冬舎文庫　2004
　・　〃　 　「夜に目醒めよ」　毎日新聞社　2008
　・横溝正史　「金田一耕助の帰還」　出版芸術社　1996
　・　〃　　　 「金田一耕助の新冒険」　出版芸術社　1996
　・連城三紀彦　「暗色コメディ」　文春文庫　2003

　・ダンテ（ギュスターヴ・ドレ画，平沢彌一郎 編訳）　「絵で読む ダンテ『神曲』地獄篇」　論創社　2002
　・ニーチェ（中山 元 訳）　「善悪の彼岸」　光文社古典新訳文庫　2009
　・ヴィクトル・ペレーヴィン（中村唯史 訳）　「恐怖の兜」　角川書店　2006
　・バートランド・ラッセル（安藤貞雄 訳）　「ラッセル幸福論」　岩波文庫　1991　
　・ユーリー・ルィトヘウ（浅見昇吾 訳）　「クジラの消えた日」　青山出版社　1998