カテゴリ:香港POPS
60年代、英国から颯爽と現れたビートルズ(THE BEATLES)は瞬く間に世界を席巻し、世界中の若者を熱狂させた。そんなビートルズ旋風を目の当たりにした各国のプロデューサーは目を皿にしてビートルズもどきを発掘し、またミュージシャン達もこぞって彼等を真似た。
米国ではモンキーズ(THE MONKEES)が茶の間(リビング?)を沸かし、日本でもザ・タイガースやザ・スパイダース等のグループ・サウンズが一世を風靡した。 そして香港でも“歌神”サミュエル・ホイ(許冠傑)率いるTHE LOTUS(蓮花樂隊)や、“校長”アラン・タム(譚詠麟)や“阿B”ことケニー・B(鍾鎭濤)のTHE WYNNERS(温拿)がデビューし、70年代の香港で絶大な人気を誇った。 ウィナーズのメンバーはvo.のアラン(阿倫)、vo.以外にもg.やsax等もこなす阿B、そしてg.の“健仔”こと彭健新、b.の“阿強”こと葉志強、そしてdr.のアンソニー・チャン(陳友)の5人。 70年代後半には個人活動に重点が移ってしまいバンドは解散状態になっているが、何だかんだといっては“×周年記念(×週年紀年)”再結集コンサートを開催してアルバムがリリースされる愛すべきバンドである この「WYNNERS LIVE CONCERT '98(温拿25週年演唱會 '98)」は、98年12月に香港コロシアム(紅[石勘]香港體育館)で行われたウィナーズの25周年記念コンサートを収録した2枚組アルバムで、“L-O-V-E LOVE”や“齊心就事成”といった彼等の過去のヒット曲をはじめ、サム(サミュエル・ホイ)の大ヒット曲である“半斤八両”(「Mr.Boo!(半斤八両)」主題歌)や“鬼馬雙星”(「Mr.Boo! ギャンブル大将(鬼馬雙星)」主題歌)等のカヴァー、歌の合間のお楽しみトーク、久々のオリジナル曲“自然關係”などが収録されており、相変わらずファンには心和むアルバムである。 中学に上がったばかりの頃、何とかビートルズの歌を歌いたくて辞書を引きまくったおかげで英語の発音記号だけは得意だった。その後香港ポップスに出会い、やはり広東語で歌いたかったがために必死でウィナーズの広東語曲(彼等は英語曲も多い。英語曲は阿Bの十八番だ)の歌詞をノートに書き写して広東語辞典を引きまくったのも、今となっては懐かしい。 だが、そうやって少しだけ覚えた広東語も、日常で接する機会など皆無なのですぐに忘れてしまいそうになる。そこでこうして時折彼等のアルバムを引っ張り出しては一緒に歌い、大好きな広東語を頭の片隅に留めるよう努めている。 レスリー・チャン(張國榮)やアンディ・ラウ(劉徳華)等の歌も勿論愛してやまないが、ウィナーズ(と、サム・ホイ)の歌は別格だ。 07年には相変わらずの33周年記念コンサートを収録した「温拿33好時光演唱會」がリリースされた。往年のヒット曲に加え、ビートルズ・メドレーや香港バンド・メドレーも入ったいつもの2枚組アルバムで、変化のなさに思わずホッとしてしまった…(^^ゞ そういえば、かつて「電波少年」で朋友(パンヤオ)の二人がアフリカ・ヨーロッパ大陸横断ヒッチハイクを成し遂げたが、初対面だった香港人のチューヤンと日本人の伊藤君は当初よく互いの言葉を教えあっていた。 彼等が出会って数日後の日記に 「昭仁(チューヤン)は僕に英語の歌を教えてくれた。題名は“シャララ”だそうだ」(伊藤君) 「同高史(伊藤君)兩個人坐[ロ向]被大廈圍住[ロ既]一個類似公園物體之中、教[イ巨]唱Sha La La …」(チューヤン) という記述があったが、これはおそらくウィナーズの“Sha La La La”(THE WALKERSの“Sha-La-La-La-La”のカヴァー)だろう。何だかちょっと嬉しい♪ 本日のひまつぶし ・英語曲は阿Bにおまかせ(^^) それにしてもみんな若ッ! “L-O-V-E LOVE”→こちら ・あれッ!? ジャッキー・チェン(成龍)がウィナーズのメンバーに!? いえいえ、これはジャッキー&アランが主演した映画「サンダーアーム 龍兄虎弟(龍兄虎弟)」の1シーン。よく見りゃバンド名もThe Losers →こちら ・チューヤンが教えたのはこの曲!? “Sha La La La”→こちら コミックバンドじゃないっすよ ・70年代に一世を風靡したWYNNERSが再結集した“自然關係”→こちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.01.30 22:08:02
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