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2010.03.11
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カテゴリ:書籍・雑誌
 もう3月だというのに、一昨日から昨日にかけては雪だか雹だかがボタボタと降り注ぎ、日頃温暖な気候に慣れている瀬戸内沿岸民は寒さに震え上がった。そういう時こそぽかぽかのこたつにでも寝転んでまったりと本でも読みたい…って、我が家にこたつはないけれど。おまけにこの寒さのせいなのか、給湯器が天寿を全うしてしまい、暫し冷水生活を余儀なくされる羽目に…(><) 
 そんなこんなで通常だと3日で2冊の読書ペースも、いつしか2日で1冊となり、今月に入ってからは3日で1冊が精一杯。別に無理して読む必要もないけど。
 1日からの10日間で読んだ本は、北野勇作さんのSF小説と芦川淳一さんのお気楽時代小説の文庫本、それから新書で竹中亮さんの歴史シミュレーション小説の3冊。今回はこの竹中さんの本について。

 「大谷刑部戦記 【1】 関ヶ原に義神立つ!」 竹中 亮 歴史群像新書

 歴史に“IF(もしも)”はないけれど、それでも、もしも、かの太閤秀吉に「百万の兵を任せてみたい」と言わせたほどの器量がありながら難病に侵されて本領を揮うことが出来なかった大谷吉継が、関ヶ原の戦いで思う存分その智略を発揮していたら果たして合戦の行方は、天下の行く末はどうなっていただろう―?
 なーんて、吉継ファンなら迷わず手に取ってしまいたくなるシミュレーション小説である。

 “慶長十五年九月十五日、関ヶ原に激震が走る。徳川家康が仕掛けた完璧な調略に嵌り、小早川秀秋率いる毛利勢が西軍を裏切ったのだ。だが、駆け下る小早川軍を眼下に、松尾山に陣取る一人の男がいた。白布の群蝶が墨で描かれた鎧直垂を着け、朱の佩楯に朱の頬当、浅黄色の袋で顔を包んでいる。その知将こそ、大谷吉継であった。今、天命を受け、吉継が関ヶ原で不死鳥の如く蘇るきらきら
 東か西か。義と欲の何れが真か!? 乱れくる天下を前に、石田三成と共に、己が命を懸けた百計が開かれる。同時に、上杉の知将、直江兼続が江戸に未曾有の軍略を仕掛けた。震撼する家康を余所に、無法者の伊達政宗が不気味な蠢動を始める。果たして、天下の趨勢は如何に!? ”

 大谷吉継の内に秘められた智謀が今、解放される―。

 果たしてどうなるのかは小説を読んでいただくとして(ネタをバラすのが勿体無いくらい、手に汗握る展開。吉継の智略が見事!)、事実、吉継はその頃既に目も見えず身体も不自由であったにもかかわらず、東軍に寝返った小早川隊1万5千(人)の突撃を僅か600(人)で迎撃、その後平塚為広らと合力したものの兵力では圧倒していた小早川兵を何度か山へ追い返したくらいである。
 これがもし吉継の心身気力共に充実していたとすれば、小早川隊をあっさり撃退したかもしれないし、これまた西軍を…いや吉継隊を裏切った脇坂安治朽木元綱ら4隊も叩き潰せたかもしれない。
 はたまた、三成の横柄さや戦略のまずさに嫌気がさして傍観を決め込んでいた西軍の武将達も、もし吉継が采配を揮っていたのであれば対応の仕方が異なり、合戦の勝敗も違っていたかもしれない。あくまで“かも”だけど。walkingduck.gif ←これはアヒル

 この小説で吉継が謀る計略には驚かされた。まだ1巻しか読んでいないが、続きが気になって仕方がない。どうなる、関ヶ原!? どうする、吉継!?
 ちなみに、吉継の病はどうなったのかというと…。諸国を施療して巡る旧知の仁医が、吉継の娘婿である真田幸村に頼まれ、明から渡来した秘薬を持って敦賀に現れる。体質に合えば効き目は抜群(但し胸が灼け爛れて酷い痛みを伴う)、しかし合わなければ激痛を伴うばかりで更なる難病を引き起こすこともあるという。吉継はその秘薬を躊躇うことなく飲む。果たして―!?





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Last updated  2010.03.11 09:15:16
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