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1979年(昭和54年)にスタートした「花王名人劇場」に始まり、翌80年に火曜ワイドスペシャル枠で「THE MANZAI」が放送されるや一気に巻き起こった漫才ブーム。
やすきよを筆頭にB&Bやツービート、ザ・ぼんちに紳助・竜介、のりお・よしおにオール阪神・巨人…。彼らの漫才は連日のように放送されていたので、毎日TVの前でおなかを抱えて笑い転げたものだった。 そんな漫才ブーム真っ只中の80年に出版された2組の漫才コンビのネタ本を、久々にパラパラッと拾い読みした。「ツービートのわッ毒ガスだ ただ今、バカウケの本」と「B&Bの仁義なき戦い 広島ヤクザと岡山ギャングの巻」である。ただ今、バカウケの本って… ちなみに「わッ毒ガスだ」は100万部を売り上げ、この年の年間ベストセラー3位を記録。また「仁義なき戦い」も80万部だとか。 ツービートの本にはブラックユーモアが至るところに散りばめられているが、中にいろんな主人公の死因というのがあり、たとえば ・こぶとりじいさん→出血多量 ・浦島太郎→溺死 ・スーパーマン→飛行機と正面衝突 ・月光仮面→交通事故 ・白馬童子→どん兵衛の食べすぎ ・かぐや姫→墜落死 ・アリババ→岩の下敷 ・マッチ売りの少女→全身やけど ・裸の王様→凍死 ・銭形平次→金欠病による餓死 ・水戸黄門→老衰 ・座頭市→くも膜下出血 など そういえば、白馬童子は昨年お亡くなりになったっけ。どん兵衛の食べすぎではなかったらしいが…(昨夏、肺炎のため70歳で逝去。報道された晩年の様子には胸が痛んだ)。 不謹慎だなんて言わないで。人間いつかは必ず何かしらで死ぬのだから(><) 一方のB&Bといえば、本のサブタイトルにもなっている広島vs岡山…というか岡山を徹底的に扱き下ろして笑いを取っていたが、岡山県民(含自分)は洋七さんが岡山をバカにするたび大爆笑 当時は自分達のことだという意識がなかった。最近では栃木県民がU字工事のネタでこの気持ちを味わったに違いない。 この本の中で“岡山県人おもしろ人別帳 大都会で生き抜く知恵”というのを見つけた。都会に暮らす岡山県人には様々なタイプがあるようで… ・かくれ岡山:隠れキリシタンのように、岡山出身をひたすら隠して都会に住む人間 ・ころび岡山:岡山を裏切って東京人になりすましている人間 ・くずれ岡山:都会の人間になりきろうと頑張ってみたものの結局なりきれず、といって田舎にに帰る勇気もなく、甲子園に岡山東商(※)が出場することを唯一の楽しみにする人間 ・いじけ岡山:岡山出身ということだけですっかりいじけてしまっている人間 ・だまし岡山:本当は広島出身なのに、少しでも東京に近い方がカッコいいと思って岡山出身と偽る人間 ・さとり岡山:自分は岡山出身だということを悟っており、決して高望みをせず、笑い者にされても仕方ないんだと考え、あくまでも日陰で生きている人間 などなど あははは(^^ゞ 岡山出身といえば、男子フィギュアスケートの高橋大輔選手や次長課長、オダギリジョーさんやB'zの稲葉さん等がいるけど、彼等はこの内のどれなんだろう? あ、こんなのもあった! ・ふしぎ岡山:頭もよく、顔もよく、スタイルもよく、全てにおいて素晴らしい人間。不思議だ、なんで岡山からこういう人間が出るんや!? ※ 岡山東商 岡山東商業高等学校。6~70年代は甲子園常連校だった。卒業生にはカミソリシュートで知られた大洋の平松政次さんや阪神で活躍した八木裕さん、元東映フライヤーズのピッチャーで後に俳優に転向した八名信夫さんなどがいるそうな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.04.15 18:21:10
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