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2010.04.20
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カテゴリ:書籍・雑誌
 4月になって20日経ったが、この間に読んだ本はたったの5冊。少なッ!
 戦国武将の軽~い読み物、19世紀末のロシアを代表する作家・チェーホフの傑作選、ショートショートの第一人者である星新一さんの異色の時代小説集、釈迢空と号する歌人でもあった民俗学や国文学の研究者・折口信夫さんの短歌に関する評論、そして日本最大の宗教団体である創価学会の取材本、とジャンルはバラバラながらいずれも読み応えのある本だった。
 中でも最も興味深かったのは、学会外部の本としては初めて、学会内部の取材を通して生の学会員を描き出した「となりの創価学会」だ。
 会員数827万世帯(公称)を誇る創価学会の婦人部から女子部、青年部、未来部まで、とことん取材した本当の学会員たちの姿とは?

 既にTVでは“創価学会~♪”のフレーズだけが耳に残るCMがバンバン流れているし、池田大作名誉会長の著書は(学会員にだけ)すごく売れてるみたいだし、幼稚園から大学まであるそうだし、機関紙である聖教新聞の発行部数は550万部(公称)だそうだし、はたまた公明党という政党まで設立しているマンモス宗教ではあるが、創価学会とは何ぞや?どんな宗教か?と尋ねられたら果たして答えられるだろうか?
 子供の頃、学会員の知人に鳥居をくぐったらダメだと言われて驚いた。大学生時代、小学校を卒業して以来一言も話したことがなかった同級生から10年ぶりぐらいに電話が掛かってきて、思い出話もそこそこにいきなり公明党に投票するよう頼まれて面食らった。ある時、聖教新聞を見せてもらったら池田名誉会長のことばかりで、これが新聞んんん!?と呆然とした。
 そんな体験を元に、私が今まで持っていた学会に対するイメージはというと
「何や日蓮宗の一派で、久本雅美さんやら高橋ジョージ夫妻ら芸能人の信者も多いが(何とあのチョウ・ユンファ(周潤發)までも学会員!)、フランスではカルト指定されており、池田名誉会長マンセーの得体の知れない気味の悪い宗教」であった。

 が、この本で紹介されている「下町の学会員さん物語」や「西成の救い主たち」なんかを読むと、学会末端が助け合って生きている姿に若干心温まるような気持ちになってしまった。どうやらそんなに邪悪な宗教ではないらしい。
 とはいえ、「奥様は学会員」に登場する普通の人よりちょっと面倒見がいい(というより、異常に世話好きな)奥さんの話や、滅多矢鱈に開かれているらしい会合の多さには閉口。人付き合いが不得手な私には絶対に無理だ。よかった、学会員じゃなくて…。

 創価学会に特別な興味があるわけでもないのにこの本を読んでみようと思ったのは、同じくフランスでカルト教団と認定されたエホバの証人の信者の気持ちを知りたかったからだ。
 最初のうちは“ああ、この方達もご苦労なこって”とちゃんと対応していたが、毎週毎週笑顔で来られるのは勘弁願いたい。エホバの証人のあの熱心な訪問の原動力は信仰ゆえなのか?それとも何か信者獲得のノルマでもあるのか?
 そのあたりは学会もエホバの証人も同じようなものかなぁ?と思って読んでみたのだが…。
まぁどっちにしろ、やはり宗教組織なんてものは(仮に教義自体が如何に立派で素晴らしいものであろうと)ロクでもないモンだ、と無宗教の私はこの本で納得したのであった。





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Last updated  2010.04.21 08:22:45
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