カテゴリ:書籍・雑誌
既に大型連休に入っている方もいようが、多くは明日からの待ちに待った5連休を楽しみにしてらっしゃるだろう。遊びに行くも良し、家でまったりくつろぐも良し
悲しきバイト人である私は連休とは無縁だが、もしまとまった休みが取れたら、司馬遼太郎さんや池波正太郎さん等の歴史長編小説を寝食も忘れるほどに一気読みしたい。 まぁそれは老後の楽しみに取っておくとして、4月21日~30日までに読んだのは文庫本3冊に新書1冊、プラス単行本1冊の計5冊。今月は就活再開(絶望的)やら次男の高校入学やらでバタバタしたため、あまり読書に時間を割けなかった。 「ブラックマヨネーズ吉田敬のぶつぶつ」 吉田 敬 ヨシモトブックス ここ数年、エンタ芸人やレッドカーペット芸人のようなインパクト勝負の芸人が雨後の筍の如く次から次へとわらわらと現れては、視聴者を辟易させていた。笑いの基準や好みは人それぞれとはいえ、あまりにもお粗末で痛々しい芸人が多かった。 が、ふと気が付けばお笑い飽和状態からはほぼ脱却したようで、最近TVで見かける芸人さんは厳しい淘汰を生き抜いた実力派ばかりになってきた。 その筆頭ともいえるのは、やはりブラックマヨネーズだろう。彼等のトークの抜群の安定感たるや!近頃はブラマヨがいるだけで安心して番組を見ることが出来る。 08年7月の「お笑い番付」という駄記事で“お笑い芸人番付表”なるものを作成したとき、私は彼等を西の小結に挙げたが、今や彼等は西の大関といえよう。 そんなブラマヨの“ぶつぶつ”、吉田さんが『マンスリーよしもと』に01年から連載していたコラムを書籍化した「ブラックマヨネーズ吉田敬のぶつぶつ」を、発刊から1年経って読んでみた。 モテたくて入ったお笑いの世界で、気づけば「ブサイクランキング」はおろか「抱かれたくないランキング」でもつねに上位にランクイン。「こんなはずではなかった」と恨み抱く後ろ向きな思いのたけをぶつけ続けたエッセイなのだが…これがなかなかの名著といってもいい面白さ! どうも私は前向きな人やいい人が苦手なようで、吉田さんやさまぁ~ず・大竹さんのようなネガティブな人や、米原万里さんやナンシー関さんのような辛辣な人が好きらしい(^^ゞ で、吉田さんの本だが、何だか可笑しいやら切ないやら。“あ~あ、自分ってダメ人間だよね~”と思っている方はぜひ一読を。実は私もその一人なので、“この人、何言うてんの?”と思いつつも意外と吉田さんに共感出来たりして… 4月に読んだ本 歴史・時代小説 ・果心居士の幻術 (司馬遼太郎) 新潮文庫 1977 ・星新一時代小説集 人の巻 (星 新一) ポプラ文庫 2009 随筆、エッセイ他 ・歌の話・歌の円寂する時 他一篇 (折口信夫) 岩波文庫 2009 ・戦国武将の意外な関係 たとえば、真田幸村と本多忠勝は親戚だった!? (加賀康之) PHP文庫 2010 ・となりの創価学会 (別冊宝島編集部 編) 宝島SUGOI文庫 2008 ・ブラックマヨネーズ吉田敬のぶつぶつ (吉田 敬) ヨシモトブックス 2009 ・真夜中の太陽 (米原万里) 中公文庫 2004 海外モノ ・馬のような名字 チェーホフ傑作選 (チェーホフ, 浦 雅春 編訳) 2010 ・極短小説【THE WORLD'S SHORTEST STORIES / THE WORLD'S SHORTEST STORIES OF LOVE AND DEATH】(スティーヴ・モス/ ジョン・M・ダニエル編, 浅倉久志 選訳) 新潮文庫 2004 新書 ・会津藩 VS 長州藩 なぜ“怨念”が消えないのか (星 亮一) ベスト新書 2004 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.04.30 19:04:16
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