Pastime Paradise

　名将・高橋紹運の嫡子として生まれ、その才をこれまた名将の誉れ高い立花道雪（戸次鑑連）に見込まれ、立花家の養子となり家督を相続した筑後柳川藩藩主・立花宗茂。自らも小田原征伐や朝鮮の役などで勇将と激賞されるも、関ヶ原の戦いでは西軍に属したため改易。一度は所領没収されながらも大阪の陣で見事復活を遂げ、大名として旧領に復帰した唯一の武将として知られる。また文武両道で、人物としても高く評価されており…と、何やもう非の打ち所のない武将・宗茂。
　もっと人気があってもおかしくないのに、今ひとつ知名度がパッとしないのは何故だろう？なんて、私も今までほとんど興味がなかったのだけど（＾＾ゞ

　原田種眞さんの「立花宗茂　乱世をゆく鎮西の勇将」を読み、こんな優れた武将がいたとは！と、遅まきながら魅了された次第。
　うーむ、まだまだ他にも知らないだけで、素晴らしい武将は大勢いるんだろうなぁ。個人的には“備前宰相”こと宇喜多秀家に興味があるのだが（おらが村の殿様じゃったお方じゃし）、関連書物はまだ読んだことがない。嗚呼、もっと読書に費やせる時間が欲しい…。

　５月に読んだ本　

　歴史・時代小説
　・穴屋佐平次難題始末　（風野真知雄）　徳間文庫　2008
　・恋形見　（中村彰彦）　角川文庫　2002　
　・金春屋ゴメス　（西條奈加）　新潮文庫　2008　
　・真田幸村 ＜上・下＞　（海音寺潮五郎）　学陽書房 人物文庫　2005　
　・真田幸村　真田十勇士　柴錬立川文庫（二）　（柴田錬三郎）　文春文庫　1975　
　・三匹の仇討ち　おこげ長屋風聞帖　（芦川淳一）　ベスト時代文庫　2009　
　・関ヶ原群雄伝 【1】 大谷吉勝の決意　（智本光隆）　歴史群像新書　2010　
　・立花宗茂　乱世をゆく鎮西の勇将　（原田種眞）　廣済堂文庫　2001　　　
　
　海外モノ
　・愚者（あほ）が出てくる、城寨（おしろ）が見える　（マンシェット【Jean-Patrick Manchette】, 中条省平 訳）　光文社古典新訳文庫　2009
　・知性について　他四篇　（ショーペンハウエル【Arthur Schopenhauer】, 細谷貞雄 訳）　岩波文庫　1961
　・「みんなの意見」は案外正しい【THE WISDOM OF CROWDS】　（ジェームズ・スロウィッキー【James Surowiecki】, 小高尚子 訳）　角川文庫　2009　　

　新書
　・古代中国の虚像と実像　（落合淳思）　講談社現代新書　2009　
　・誹諧連歌に見る中世の笑い　（栗 潤一郎）　幻冬舎ルネッサンス新書　2010