カテゴリ:80's 洋楽
80年代…まだ中学~高校生だったあの頃の私は、彼女が大嫌いだった。女を売物にして男に媚び、誰とでもベッドを共にする最低な女。そう思っていた。
そして四半世紀の時が流れ、大人の女(というよりすっかりオバハン)になった今、彼女のバラードアルバムをいつも好んで聴いている自分に驚く。 彼女とは…そう、マドンナ(Madonna)だ。子供ゆえの潔癖さからか、当時の私は彼女の音楽をまともに聴こうともしなかったし、PVを目にするのも嫌だった。せっかく時代を共有していたのに随分と勿体無いことをしたもんだ、と今は思う。 彼女の音楽に初めて興味を持ったのは、80年代最後の年にリリースされた彼女の6thアルバム「ライク・ア・プレイヤー(LIKE A PRAYER)」だった。初めて興味を持ったというよりは、完全に打ちのめされたと言うか、かなりの衝撃を受けたアルバムだった。 1曲目にしてアルバムのタイトルソングでもある“Like a Prayer”は、後にローリング・ストーン誌で「史上最も偉大な500曲」の一つに選ばれたのも頷ける名曲であるし、続く女性賛歌“Express Yourself”も聴けば聴くほど元気付けられる爽やかな曲だ。この曲(Express …)が流行った頃、20歳を迎え女性であることの恩恵を享受しまくっていた私は、この時になって初めてマドンナを理解し、虜になった。彼女の音楽が目から、耳から、体中に染み込んできた。このアルバムでは、児童虐待という深刻なテーマを歌った“Oh Father”が最も心に残っている。 その後も常に時代の先端を突っ走り続ける彼女には驚嘆するばかり。 そんな彼女のベストアルバムの1枚である、95年リリースの「ベスト・オブ・マドンナ ~バラード・コレクション(SOMETHING TO REMEMBER)」は、心に響くバラードばかりが収録された珠玉のアルバムだ。 94年公開映画「きっと忘れない/ウィズ・オナーズ(WITH HONORS)」の主題歌“I'll Remember”や、同じく92年公開の彼女自身も出演している映画「プリティ・リーグ(A LEAGUE OF THEIR OWN)」の主題歌“This Used To Be My Playground”が収録されているのも嬉しいが、前述の“OH Father”をはじめ、“Rain”や“Live to Tell”等お馴染みの曲もズラリ。選曲が実にナイス (但し、個人的には日本盤のみのボーナストラック“La Isla Bonita”はいらないけど…) ネットでは1円で叩き売られているこのアルバム、まだまだ捨てたモンじゃないですよ(^^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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